りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

さぁー今度は予算だ!

2010年02月26日 | *市*議*会*

 一昨日は本会議。補正予算12件と条例議案3件、事件議案1件に、議員全員が賛成となりました。今後はいよいよ代表質問、予算特別委員会を設置して2010年度予算に向けた審議が始まります。

 加藤市長の新年度に向けた施政方針演説はすでに終わっていて、市政運営の基本方針に「いのちを大切にする小田原」「希望と活力にあふれる小田原」「市民が主役の小田原」の3指針を掲げ、重点方針は①2011年スタートの新総合計画、自治基本条例について、より熟度の高いものに仕上げ市民の声をしっかりと反映させていく②地域協議会については市の方向性を示す③無尽蔵プロジェクトにより広汎な事業展開を図る④市民ホール、お城通り地区の再開発、小田原地下街の再生は早期実現に向け着実に取り組むなどとありました。

 分野別の基本方針にある大切な「医療と福祉」では、24時間安心の医療体制の堅持、医師・看護師の確保を行い市立病院の医療体制を充実させる。「地域連携会議」の推進などで医療の連携強化を行っていく。「ケアタウン」の仕組みづくりに向けた事業を推進。介護保険施設や地域密着型サービス施設・特定施設の整備で、福祉や介護基盤の充実を図るとしています。

 子育て支援はというと、「こんにちは赤ちゃん事業」の新たなスタート、きめ細やかな保育サービスの提供、放課後児童クラブの整備充実とあり、妊婦歯科健康診査の公費助成を行うとありました。

 障害者福祉では新たに「早期発達支援モデル事業」の開始。地域生活支援事業・訪問入浴サービスなどについても低所得者層の利用料の無料化を図っていくなどとありました。

 さてと、この分野はこれといった特徴的なことはないように感じるが、医師や看護師の確保と言っても実際にどのように確保していくのかそこが肝心だと思う。全国的な医師・看護師不足の折、そうそう変化に富んだ策はないように思う。小田原市立病院は産科医の手当ての増額などを行って努力をしてきているが、現状は給与や労働条件を少しでもよりよい方向に持っていかなければ定着も新規確保も難しいと思っています。
 それと、国民の命が直接かかわることだけに、国において地方が根本的に改善できるよう医師・看護師の確保策に真剣に取り組むべきだと思うのです。

 保育も深刻で、待機児童の解消は待ったなしの状況です。きめ細やかな保育サービスとあるが、きめ細やかさの土台には受け入れられる体制が整っていることが大切だと思う。でも国は認可保育園を造ろうとせず、保育園の定員を超えた子どもの受け入れについて、上限を撤廃しさらに保育室に詰め込もうとしている。児童福祉法の精神から言ってもまったくおかしなことだが、保育がどんどん規制緩和の方向に向かい子どもたちがのびのびと生きにくい時代になってきていることをますます感じます。

 国の2010年度予算案は、軍事費は前年より162億円の増額で、米軍の再編に481億円も増額されるなど、またもや外国の軍隊には手厚い予算になっている。なぜ?!国民の税金を使って、支持しているしていないにも係らず各政党に分配される320億円もの政党助成金。使途不明の内閣官房機密費など。本当にメスを入れなければならないムダはそういったところにあるのではないだろうか。疲弊する地方を守れない予算の配分に怒りが湧いてくるのですが、政権のチェンジから政治の中身のチェンジをと思います。
 
 さて、「いのちを大切にする小田原」とは今どんなにか市民のくらしをあたたかくする指針だろうか。働く人は不安定雇用にさらされ、いつ出されるかと心配しながら入院している高齢者、介護サービスはあっても利用料を考えるとそうは利用できない介護の現実などなど。市民のくらしの大変さは毎日のように寄せられるさまざまな相談が物語っています。

 いのちを大切にするとは簡単に言えることではないように思うが、ぜひそうあるためにも、国にしっかりものを言いながら、求めながら、地方政治は住民福祉ということで力を尽くしてほしいと思う。またそのような
予算配分にしていかなければと思います。

 日本共産党市議団を代表して、原田敏司市議が代表質問を行います。市長・執行部からの提案にどう臨むのか、最後の調整に入ってきています。どうぞお時間のある方は傍聴にお越しくださいませ。