ニュージーランド移住記録:さいらんガーデン

ニュージーランドの大地でスクスク育つ植物や小さな生き物たち。その愛らしさ、強さ、楽しさを小さな庭からお伝えしています。

シャカ

2010-04-08 | 庭の小さな生き物
「わー、今日は花祭りでお釈迦さまの誕生日ね。」
と言っていたら、庭に出ていた夫に呼ばれ、行ってみると・・・・・


我が目を疑いたくなるほど激痩せした、尋常ならぬ姿のネコが

本当はたすきを掛けるように長い長いクモの巣が身体に斜めにかかっていました。
(これはクモの巣と取ってからの写真)


夫によると、ハリネズミのドア代わりの金網が倒れていて、このネコが庭にいたそう。
ということは、家の下から出て来たってこと

ココでも言っていたように、金網は体長15cmほどのハリネズミでも押して出てこれるもの。
ネコが押せば簡単に倒れるはずなので、とても閉じ込められていたとは思えず・・・・


しかし、この痩せ方、1週間どころの話ではないでしょう。生きているのが不思議なぐらい。
触ると、ほんとうに骨の上に毛皮を被せただけで、骨が1本1本触れます。

(座っているというより、動けなくなっています)

すぐに2種類のキャットフードと生肉を出し、「なんでもいいから食べて~」
歯の根が合わないほどガツガツ食べようとするのに、実際は口からこぼれてしまい、
たいして食べられません。

水もミルクも2、3口飲むと止まってしまいます。舌を出し入れする力もなさそう。何度も何度も口のそばまでお皿を持っていき、1日かけて50ccのミルクが飲めたかどうか?(水はもうちょっと?)


(食べ終わったら緊張が解けたのか倒れこむように寝てしまいました)


けっきょく、裏庭の数メートル四方を移動しながら、ほとんど1日横たわっていました。
何度も床下に通じる穴の傍に行き、中に入りたそう。中に入ってしまったら、
水を飲ませることもできないので、ガーデン用のゴミ箱で金網を押さえておいたら、この通り。

その前に座り込んでしまいました。


夜見に行くと、歩くのもやっとだったはずなのに、なんとこのゴミ箱をずらし、金網もずらして床下に入っていったもよう。半日寝ていた場所からいなくなっていました。
床下では懐中電灯で照らしてもお手上げで、明日また様子を見ます。
(さすがに最近、夜は冷えるので床下の方が温かいのでしょう)


しかし、どこから来たんでしょう?

4月8日に会ったのも何かの縁。とりあえず名前は「シャカ」にしました。
間違いなく飼い猫で、人にはとても慣れています。だとしたら近所のネコのはずで、
週末に張り紙を出してみるつもりです。

がんばれ!シャカちゃん