五月晴れの真夏日!何んにもする気にはなれない!!
牛蛙の初蛙、子供たちは、白ヒツジグサの葉の上で日向ぼっこです(写真)。
腹ばいになって背中を干せない蛙には、甲羅干しは出来ません。
「座禅蛙と天邪鬼」(7月6日)に登場した天邪鬼蛙は、水面から頭だけ突き出して「水中甲羅干し」に挑戦していたのでしょう。
「たいしたもんだよ、蛙のションベン。見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし」
ボケ封じ観音さまの声に似た啖呵売(たんかばい)が風に乗って聞こえる。
柴又帝釈天の周辺に、褌をぶら下げて干す不謹慎な家があっただろうか。
川村記念美術館を訪れる人は、ヒツジグサ池Aに咲いている白ヒツジグサ、特に、ヒツジグサ池Bに咲いている紅ヒツジグサには関心を寄せますが、日向ぼっこをしている初蛙たちには無関心です。
「やけのやんぱち日焼けの茄子(なすび)、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入歯で歯が立たぬ」
観音さまの啖呵売が、だんだん近くなる。
超望遠レンズでヒツジグサを撮っているカメラマンの殆どが、子供たちは無視です。
7月6日、午前10時50分頃から、おおよそ20分間に、ふたつある池の周りに5~6人のカメラマンが立ち寄りましたが、紅ヒツジグサの撮影ポイントを探るのに追われて、歩道を挟んで反対側にある池で、日向ぼっこをしている初蛙にカメラを向けたのは、唯一人でした。
もっぱら、隣の池Bに咲く紅ヒツジグサを撮っていたのです。
「先日、親牛蛙を撮っているから、初蛙に興味が湧いた。そうでしょう」
「驚かさないで下さいよ、観音さま。この池に1輪、反対側の池には4輪咲いている紅ヒツジグサを栽培している鉢があって、後者は、一鉢に4輪植えられ、ふたつのグループになるように配置されている。それが、絵になるんですよ」
牛蛙の初蛙たちが群れをなしているのは、ヒツジグサ池Aです。
紅ヒツジグサが咲いている池Bの底にはオタマジャクシがたむろしています。
紅ヒツジグサが10輪ほどしかない池Bには、日向ぼっこをするヒツジグサの葉がありません。
ふたつあるヒツジグサ池は、歩道下の水路で繋がっています。
双方の水路口には杭が打ってあり、塀のようになっています。
塀の上と水面との隙間は3~5cm位なので、池の水位が下がると壁になってしまい、オタマジャクシは、池の往来が出来ません。
恐らく、蛙に変態してから隣の池へ移住するのでしょう。
他方、ヒツジグサ池Aと歩道で遮断されている大賀ハス池にも、オタマジャクシは生息しています。
しかし、水面を覆っているハスの葉に乗っかっている初蛙の姿は、皆無なのです。
この日に限った現象なのかどうか、蛙の生態に不案内な元気印には判断できません。
人の気配を察した初蛙たちは、さあ~っと水中へ早逃げするか、警戒を怠たらず睨み返して、危険信号と対峙する、ふてぶてしい奴もいます。
いずれにしても、3m前後の距離から、105mmで撮った初蛙の仲間は、36匹(写真は10匹の部分にトリミングしたもの)もいます。
人間の場合、真夏日の日光浴は甲羅干しですが、子供蛙たちは太陽の方向を向いて日向ぼっこをしているようにも窺えます。
ヒツジグサ巡りをする人を警戒して、歩道に背中を向けているのか、生活のリズムが、太陽の動きに影響されているからでしょうか。
ヒツジグサは未の刻、午後2時~3時頃に満開になるので、その名が付きましたが、何時来ても、午前中に満開です。
「ヒツジの刻に、子供たちはどちらを向いているか、ですね。元気印さん」
「その頃には、甲羅干しを通り過ぎて、日干し牛蛙になっている」
「結構毛だらけ、猫灰だらけ、蛙の周りは水だらけ。チョポ~ンと飛び込む初蛙、日干し蛙は元通りい~っと。サブロク(36)に対するご心配、杞憂ときたもんだ」
帝釈天で啖呵売をしていた寅さんから、観音さまはガマの油を買わされたようです。
ヒツジグサ、大賀ハス見学に訪れた人を客にして、初蛙に変態したばかりの牛蛙を売りつける魂胆です。
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牛蛙の初蛙、子供たちは、白ヒツジグサの葉の上で日向ぼっこです(写真)。
腹ばいになって背中を干せない蛙には、甲羅干しは出来ません。
「座禅蛙と天邪鬼」(7月6日)に登場した天邪鬼蛙は、水面から頭だけ突き出して「水中甲羅干し」に挑戦していたのでしょう。
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「たいしたもんだよ、蛙のションベン。見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし」
ボケ封じ観音さまの声に似た啖呵売(たんかばい)が風に乗って聞こえる。
柴又帝釈天の周辺に、褌をぶら下げて干す不謹慎な家があっただろうか。
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川村記念美術館を訪れる人は、ヒツジグサ池Aに咲いている白ヒツジグサ、特に、ヒツジグサ池Bに咲いている紅ヒツジグサには関心を寄せますが、日向ぼっこをしている初蛙たちには無関心です。
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「やけのやんぱち日焼けの茄子(なすび)、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入歯で歯が立たぬ」
観音さまの啖呵売が、だんだん近くなる。
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超望遠レンズでヒツジグサを撮っているカメラマンの殆どが、子供たちは無視です。
7月6日、午前10時50分頃から、おおよそ20分間に、ふたつある池の周りに5~6人のカメラマンが立ち寄りましたが、紅ヒツジグサの撮影ポイントを探るのに追われて、歩道を挟んで反対側にある池で、日向ぼっこをしている初蛙にカメラを向けたのは、唯一人でした。
もっぱら、隣の池Bに咲く紅ヒツジグサを撮っていたのです。
「先日、親牛蛙を撮っているから、初蛙に興味が湧いた。そうでしょう」
「驚かさないで下さいよ、観音さま。この池に1輪、反対側の池には4輪咲いている紅ヒツジグサを栽培している鉢があって、後者は、一鉢に4輪植えられ、ふたつのグループになるように配置されている。それが、絵になるんですよ」
牛蛙の初蛙たちが群れをなしているのは、ヒツジグサ池Aです。
紅ヒツジグサが咲いている池Bの底にはオタマジャクシがたむろしています。
紅ヒツジグサが10輪ほどしかない池Bには、日向ぼっこをするヒツジグサの葉がありません。
ふたつあるヒツジグサ池は、歩道下の水路で繋がっています。
双方の水路口には杭が打ってあり、塀のようになっています。
塀の上と水面との隙間は3~5cm位なので、池の水位が下がると壁になってしまい、オタマジャクシは、池の往来が出来ません。
恐らく、蛙に変態してから隣の池へ移住するのでしょう。
他方、ヒツジグサ池Aと歩道で遮断されている大賀ハス池にも、オタマジャクシは生息しています。
しかし、水面を覆っているハスの葉に乗っかっている初蛙の姿は、皆無なのです。
この日に限った現象なのかどうか、蛙の生態に不案内な元気印には判断できません。
人の気配を察した初蛙たちは、さあ~っと水中へ早逃げするか、警戒を怠たらず睨み返して、危険信号と対峙する、ふてぶてしい奴もいます。
いずれにしても、3m前後の距離から、105mmで撮った初蛙の仲間は、36匹(写真は10匹の部分にトリミングしたもの)もいます。
人間の場合、真夏日の日光浴は甲羅干しですが、子供蛙たちは太陽の方向を向いて日向ぼっこをしているようにも窺えます。
ヒツジグサ巡りをする人を警戒して、歩道に背中を向けているのか、生活のリズムが、太陽の動きに影響されているからでしょうか。
ヒツジグサは未の刻、午後2時~3時頃に満開になるので、その名が付きましたが、何時来ても、午前中に満開です。
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「ヒツジの刻に、子供たちはどちらを向いているか、ですね。元気印さん」
「その頃には、甲羅干しを通り過ぎて、日干し牛蛙になっている」
「結構毛だらけ、猫灰だらけ、蛙の周りは水だらけ。チョポ~ンと飛び込む初蛙、日干し蛙は元通りい~っと。サブロク(36)に対するご心配、杞憂ときたもんだ」
帝釈天で啖呵売をしていた寅さんから、観音さまはガマの油を買わされたようです。
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ヒツジグサ、大賀ハス見学に訪れた人を客にして、初蛙に変態したばかりの牛蛙を売りつける魂胆です。
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