いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

シオカラトンボの産卵と戦国武将の笑顔

2006-07-20 15:32:27 | Weblog
不吉な虫と考えていた西洋では、Doragonflyと呼ばれ、空飛ぶ蛇という異名を持
っているトンボ。交尾中のシオカラトンボは踏み潰されただろう。

戦国武将達は、勝ち虫として縁起を担いでいた。秋津(アキツ、アキズ)の名で古
来から親しまれてきた日本のトンボ。
産卵しているシオカラトンボに出会い、武運に恵まれたと信じて合戦を戦い抜く決
意を固める戦国武将の顔が目に浮かぶ。

シオカラトンボの雄が成熟すると縄張りを占有し、生息地の良い場所を独占する習
性を持ち、ムギワラトンボの愛称があるメスが入り込むと交尾する。連結写真が撮
れたのは交尾の瞬間だったのだろうか。そういえば、オスは前足で顔をぬぐうよう
な仕草をしていた。

「お邪魔虫でした。昆虫が好きな肉食なんですよ。元気印は2本足だから、無事だ
 ったの。」

ボケ封じ観音様は、佐倉城址公園の菖蒲園で連結シオカラトンボを追いかけシャッ
ターチャンスを窺っている元気印を観ていた。

交尾が終わると産卵が始まり、彼はホバリングして彼女の産卵が終えるまで警護す
る。彼女は、腹部末端で水面をノックするようにして卵を産み落とす。

彼は写真の位置で彼女を見守り、右上の黄色い水草のところで水面ノックを繰り返
す彼女がいる。ホバリングする彼は、彼女の産卵場所が変わってもまた同じ所に戻
って警戒を怠らなかった。

数ヶ月ほど掛けて成長して交尾・産卵を終えたカップルは、その生涯を閉じる。
彼と彼女の生涯で最も耀く瞬間を写真に収められたことは、やっぱり縁起が良い。

「戦国武将の笑顔を思い出して、楽しく、明るく、快活に生きましょう。」
観音様も激励してくれる。素直に受け入れよう。




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シオカラトンボの交尾

2006-07-18 11:07:58 | Weblog
国立歴史民族博物館(愛称・歴博)で開催されている「佐倉連隊にみる戦争の時
代」を観に行った。混雑を避けるため9時30分開場の1時間前に歴博駐車場へ
入り、開館時間まで公園内を散歩する。

佐倉城址公園に姥ヵ池(うばがいけ)がある。歩行者が池の淵に寄ると、足音を聞
いた亀がスイレンの葉を掻き分け餌を貰いに寄ってくる。サッカー練習を終えた親
子連れが池の傍に来て、パンくずを亀に放り始める。亀はちゃんと知っていた。

池から直ぐの所に菖蒲園がある。その右側には、あじさいの花が塀のよう群生して
シーズンになると見事な花壁を造る。今は、時期を過ぎたあじさいの花がポツン、
ポツンと残っているだけで、人影もなかった。

水の中で生育する菖蒲を鑑賞するには、足元のしっかりした通路が必要で、ここで
は板製の通路が設けられている。花のない菖蒲の上をトンボが飛んでいた。休憩で
もするかのように通路の端に降りた。カップルになっている。近づいてカメラを向
けるとサット飛び上がり、菖蒲の上を旋回してまた休憩する。

そんなことを数回繰り返し、ファインダーから見ていると彼女を背負っている彼は
前足(?)で顔を撫で始めた。汗でも拭くようにして。
近づいてもそれを繰り返しているので、更に寄ってカップルを写真に収めた。

撮影を終え立ち上がると彼らは飛び上がり、菖蒲の上を旋回し水が溜まって泥地に
なっている菖蒲の根元へ降り、カップルを解消した。

驚かせて御免の気持ちで様子を見ていると、彼と彼女は、菖蒲の植えられていない
通路横の泥地に飛んできて、彼女は産卵を始めた。彼氏はヘリコプターが空中に停
止するようにして周りを警戒し、彼女の産卵を見守り始めた。

彼女は、尾の先端を泥の中へ入れ腹側に跳ね上げて産卵する。10Cm四方を上下
左右に飛んで3~4回産卵していた。その間、彼氏はヘリコプター状態で彼女を警
護していた。この様子も写真に収めたが、次の機会に紹介したい。

産卵する場所を探し出し、卵からヤゴに成長しトンボになる営みをきちんと子供に
伝え残す親の責務を果たすと、彼女と彼は羽音を残し、飛び去っていった。
このカップルは、なた何処かで再会するのだろうか。

「子孫を残す営みの尊さ。シオカラトンボのカップルは忘れていません。きっと、
 何処かで再会しています。」

ボケ封じ観音様の言う事だから、信じよう。
三文の徳をした早起きだったのに、無駄になってしまう。








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