この本は大変分かりやすく読んでいて腑に落ちる内容が多く書かれていました。
日本の生産性の低さについてシンプルに書いてありました。
何故、日本人は労働時間が長いのに生産性は上がらないのか?
高度成長期は冷戦、製造業の工事モデル、人口の増加があり成長できていました。
文句を言わず、言われた事を丁寧に長時間働けば働くほど生産性が向上していました。
しかし、現在は全てがなくなりました。
それなのに働き方は工場モデルのまま。
だから生産性が上がりません。
現在はGDPの4分の3以上がサービス産業となり、自分で考えてアイディアを出せる人間が必要となっています。
この働き方の仕組み自体が変わらなければ生産性は向上しません。
また、サービス産業の購買の主体は女性です。
つまり、ビジネスや政治に女性を登用しないとユーザーと生産者のマッチングが起こらず生産性は高まりません。
工事モデルの社会では長時間労働が重宝され女性の社会進出の足枷となっています。
ヨーロッパのようにクォータ制(女性を登用する割合を決める)を導入して女性の社会進出を進めるべきです。
労働人口の減少の視点からも女性の登用は必須です。
この本には個人的な生産性を高める方法も具体的に書かれています。
①無限大ではなく“無減代”を考える
→無:なくす、減:減らす、代:代用する
②「なぜ」を3回繰り返す
→常識や前例、成功体験を鵜呑みにしないで腑に落ちるまで考える
③「枠」や「制約」の中で考える
→上限枠や規制を設けた方がまちがいなく時間当たりの生産性は高まる
④「数字、ファクト、ロジック」で考える
→成功体験を忘れてゼロベースで考える。世の中を素直に見るための要諦は数字、ファクト、ロジックで考えること
⑤考えてもしかたないことは考えない
→将来の不安など考えても仕方がない。それなら歴史を学んだ方が役に立つ。
マイルールを決めると悩まなくなる。例えば、買うか買わないか迷った場合は買わないと決めると迷う時間と衝動買いの失敗を減らす事ができる
他に人間関係や上司や部下について、会社の運営など、全て経験に基づいて書いてあるので説得力がありました。
読みやすい本なのでお勧めです😊