私は言語聴覚士としてご自宅や施設に訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
私は訓練としてよくカラオケを導入します。
話をするには声を出す必要があります。
声を出すためには呼気(吐く息)が必要です。
もちろん胸郭のストレッチや呼気産生の機能的な訓練も行いますが
カラオケでは楽しみながら、無意識下で大きな声が促され、長く声を出します。
また、失語症で有意味語の産出が困難な方でも歌を歌うと正確な歌詞の表出が見られる事が往々にしてあります。
話すために使う脳と歌うために使う脳が異なるために可能となります。
表出機会が少ない失語症の方が歌う事で表現できる事がどれだけ意味があり、ストレス発散になるのかは言うまでもありません。
昨日は85歳の女性と一緒に歌いました。
カラオケはiPadを使いYouTubeで流します。
彼女が選択した曲はペギー葉山さんの
“ケ・セラ・セラ”
私の小さい時 ママに聞きました
美しい娘に なれるでしょうか
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
先のことなど
判らない 判らない
素敵な歌詞です♪
訓練とはいえ貴重な時間をいただいています。
どうせなら少しでも楽しい時間となるように工夫したいです😊