私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
昨日は60歳代の男性の所へ伺いました。
ほとんどをベッド上で過ごし日常生活は全て奥さんの介護が必要な方です。
ご夫婦は大変仲が良く、昨日も奥さんが
「来世も私たちは一緒になるんです」と
笑いながら言われていました。
もし旦那さんが毎日介護をしてもらっていて申し訳ないと思っていたら
どの言葉よりも嬉しい言葉ではないでしょうか。
いや病気をしていてもしていなくてもパートナーから言われる1番嬉しい言葉かもしれません。
正直私もうらやましいと思いました😊
その方の次に伺ったのは
80代女性、一人暮らしの方です。
歩くことも話すことも不自由な方ですが
何とか一人暮らしを続けておられます。
その方は先日転倒してしまい右手に怪我をされました。
怪我のため、1人でお風呂に入れなくなられました。
お風呂に入る手伝いを娘さんにお願いしたいと言われました。
話すことも不自由なため私が買ってきて欲しい物と一緒に電話で伝えると。
「濡れても大丈夫な大きな絆創膏を送りますからそれでお風呂に入るよう伝えてください。私は忙しいので次からは弟に連絡してください」と言われました。
私は今後の緊急時の対応方法の再検討の話もしたかったのですができませんでした。
怪我を母を心配する言葉もありませんでした。
前者の夫婦も後者の親子も今までどのように過ごされてきたか分かりません。
血の繋がりより心の繋がりの方が大切と感じました。
心が繋がる為には相手のことを思いやり大切にすることから始まると思います。
“来世でも一緒になろう”と言われたいのではなく、
“来世でも一緒になろう”と思うくらい相手を大切にすることが心が繋がる秘訣なのかもしれません。
大切にするから大切にされる。
血のつながりがあるから、家族だから大切にされる時代はもう終わりを迎えているように見えます。