私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
高齢者の方のお家へ伺う事が多いです。
最近は少しずつ減ってきましたが
戦争経験者の年代の方は
食事に関して二つの傾向があります。
①お粥が苦手
→戦後食べ物がない時期に量を増やす為にお粥にしていた。お粥を見ると同時を思い出してしまう
②お餅が好き
→お餅は今よりもお祝い事に食べる特別な食べ物であった。
担当に食事に困っておられる嚥下障がいの方も沢山おられます。
咀嚼や飲み込みが悪くなりお粥を勧める方もいます。
誤嚥性肺炎や窒息のリスクを説明して了承をいただきます。
普通の白米を食べることを目標に訓練を行います。
このようにお粥は食べていただける方がほとんどですが、
問題はお餅を食べたい気持ちです。
通常の米飯が食べにくい方がお餅を食べるのはかなりリスクがあります。
実際に全国で年間200〜300人の方がお餅を喉に詰まらせて亡くなっています。
嚥下障がいがない方でもくれぐれも注意が必要です。
もう少しするとお正月がやってきます。
毎年何とか食べさせてあげたいと思いますが我慢していただく方もおられます。
柔らかく煮て、凄く小さくして食べてもらう方も多いです。
何かいい方法がないか考えていると
いつもお世話になっている訪問歯科医の先生がいいのがあったよ。と教えてくれました。
“おかゆ大福”です。
これは身内がお餅の事故に遭われた和菓子屋さんが開発された嚥下障がいがある方でも食べやすい大福です。
実際私も食べてみました。
お餅の部分は口に入れるとあまり噛まなくても溶けるように馴染みます。
また、お餅のベタベタした食感がありません。
そして何より美味しいです。
普通のお餅ではなく、焼いたり、お雑煮に入れたりできませんが
何もないより満足度は上がります。
万人に安全な食べ物ではないので、怖い方は医療機関へ相談してみてください。
子どもにも安全なので、
お正月に家族みんなで甘くて美味しい
おかゆ大福お勧めです😊
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