言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

高齢者の女性に感謝を伝えよう。

2023-02-24 21:58:00 | 伝えたいこと
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

ご利用者のほとんどは後期高齢者です。

後期高齢者の女性を一まとめにすることはできませんが、

私(40代)世代から見ると本当に苦労されている方が多いです。

今日訪問したご利用者の奥様の話。

幼少期は戦争で10歳の時に3歳の弟を背負い空襲から逃げる。
20歳で嫁ぎ、旦那の親兄弟の家事を一手に引き受け、毎日一升お米を炊く生活。
やった事のない農業を手伝い、子宝にも恵まれ、妊娠は病気ではないと言われながら家で出産。
ひと段落する前に旦那の両親の介護。並行して子育てと旦那の仕事の事務仕事。退職する前に旦那の若年性認知症が発症。そして86歳の現在も懸命に旦那さんの介護をされています。

他の方でも夫を介護しているにも関わらず平気で剣幕で命令されている方を見かけます。

昔はそういう文化だったと言えばそれまでです。

私が異を唱えてもどうにもなる事ではありません。

ただもっと賞賛され労ってもらってもいいのではないでしょうか。

リハビリの合間に上記の話をしてくださったのは聞いて欲しかったのではないでしょうか。

男性が仕事で苦労していたのも事実です。

しかし、どちらが自分らしい人生を送っているのか、どちらが我慢をしてきたのか。

そんな事を考えるのに意味はないかも知れませんが、私は尊敬します。

敗戦後の日本をここまでの豊かな国にしてくださったのは男性の頑張り以上に女性の支えがあったからだと思います。

今は平等を当たり前にしようという風潮があります。

絶対的な平等などありません。

ただ誰もが主体的に自分が選択をして生きていける世の中になって欲しいと願います。

高齢者の女性が近くにいる方は話を伺い、沢山の話を聞いたのであれば労いの言葉をかけて感謝の気持ちを伝えてください。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿