TAZUKO多鶴子

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日本庭園と美意識

2007-05-17 | TAZUKO多鶴子からの伝言
庭園には、主に二種類がある。
一つは建築様式(整形式、幾何学式)である。
樹木は円錐形やピラミッド形などの幾何形に刈り込まれ、
草花は図案的に植えられることが多い。
また岩石はあくまで石材として用いられ、
道路や池なども
人工的な整然とした美しさを特色としている。
イタリア、スペイン、インド等はこの様式が多い。
もう一つは日本に多い風景様式
(不整形式、自然式ともいわれる)で
この様式は、刈り込みは樹形が大切にされ、
草花は生物としての自然らしさが尊重される。
また岩石は石材としての意味よりも、
人間の内面にかかわった象徴的で
価値の高いものとして用いられている。
滝や池は
もっと大きな自然である海や川を象徴していることが多い。
先述したように
日本の庭園に多いのがこの様式である。
また
ヨーロッパの庭園は主に建築式であるが、
風景式もつくられている。
中国庭園は、
主に風景式であるが、
建築式もつくられている。
このように庭園は国によって様式が異なっている。

尚更に、TAZUKO多鶴子は観じる。
イタリア、フランス等のヨーロッパ庭園は
イタリア式の左右対称
シンメトリーの整形美を平面に大きく展開したのが
特徴と思われる。
つまり
シンメトリーを愛する=完璧=西洋の神は絶対であり完璧
日本は自然を愛する=・・・=自然が神であり絶対的で無い
庭園の違いをみても
日本文化の美意識の特徴がよく分かる。
そこでその特徴から庭園以外の美意識を考えてみた。
…近年は美しい顔が
シンメトリーを最高美と考える日本の美意識…。
昨今…美意識が変化しつつあるような日本のような気がする。
最近の美しい人気のある人物の特徴をみても
日本の美意識の変化がよく分かる。

参考資料
『美術の鑑賞』坪田研一著