TAZUKO多鶴子

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『青山二郎 全文集 上・下』購入しました!

2007-05-18 | TAZUKO多鶴子からの伝言
現在の哲学では
観念論と唯物論の
弁証法的な過程の中間に位置しているのが
禅宗であるとの説なのだが…。
それは頭だけの哲学から考えた禅宗では無いかと…
更にもっと深いものがあるように観じる…
頭の哲学を越える哲学がある。
頭の哲学以上の哲学を持つ天才『青山二郎』
そう私は観じる。
『青山二郎 眼の哲学 利休伝ノート』を
先日ブログでも書き込みましたが
すでに購入して読み終わりました。
今日、更に『青山二郎全文集 上・下』を購入しました。
芸術と美学と哲学と現代全ての矛盾と真実、
そして
これからの時代に何が必要なのか確信を得る為に
青山二郎の言葉一文字一文字大切に
噛み締めながら読んで行こうと思います。
皆様は
下記解説をご覧下さい。

『 青山二郎は、小林秀雄、白洲正子の骨董の師匠としてだけでなく、
河上徹太郎、中村光夫、宇野千代といった
周囲の人たちにも大きな影響を与えた。
その青山の信仰とは、知識に依らず、眼を頭から切り離して、
純粋に眼に映ったものだけを信じるという「眼の哲学」であった。
やきものから学んだ眼力によって、骨董はもちろん、人間の真贋から
社会批評まで、ズバリとその本質を言い当てる。青山の文章は、
独特な比喩とともに難解なところもあるが、
知識ばかりが横溢する現在、最も辛辣な文明批評となっている。
上巻は
「梅原龍三郎」「北大路魯山人」「小林秀雄と三十年」
「贋物と真物について」など、美術と人物に関する文集43編を収録
下巻は、
「眼の引越」「陶経」をはじめ、文芸作品や初期文集53編と
貴重な未刊行手記を含む9編を補充。
  解説 高橋英夫
「青山二郎 全文集 上・下」 より
著者:青山二郎 発行:(株)筑摩書房 』