三河木綿のフルコースを体験した。
講義は三河木綿の歴史から始まり、現代の繊維産地の話から始まり、
今なぜ?、棉からたどる織物体験をやっているかの意味を話した。
三河木綿の体験フルコースは綿の種取りから始まり、
その綿で糸を紡ぎ、その糸で織物を織る体験である。
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つまり、コースターの機織り体験に、綿から糸を作る作業が
オプションとして追加された体験である。
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「わー、種がこっちに落ちて、棉が反対側に落ちる」
「不思議だね」
綿繰り機を覗き込みながら感心しきりである
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糸紡ぎの作業もワイワイと楽しそうだ
「あれ、糸が切れる」
「切れそう」
「大丈夫だよ、ゆっくりゆっくり」
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ご出身は岩手と青森だそうです。
「岩手と言えば南部鉄工房へ行ったことがあるよ」
「青森と言えば林檎と大間のマグロだな」
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そして、手織りが始まりました。
「上へ上げてシャトルを通してトントン下へ下げてシャトルを通す」
「あれ、間違えてしまった」
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「機織りは楽しいです、いつまでも織っていたいわ」
「手織りも楽しいですが、竹島で始まる潮干狩りも楽しいよ」
「え!、ここでアサリが採れるんですか」
「竹島まで浜が出現してそこで貝を採る人がカニのように見えるんだ」
「潮干狩りもやってみたい!」
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などなど、語り合っているうちにコースターが完成しました。
コースターを横にすれば
”三河湾のカニさんでーす”
おめでとうございます。
この世界で一つのコースターを大切にして
思い出したらまた竹島へ来てください。