この投稿を”男織り”でブログを書いているが、男と女の差を言うのでは無い、
カラーの世界も白と黒だけではなく何億色ものカラーが存在する。
コンピューターも1700万色を発色するとか言われて久しいが
カラーの世界も何万色の混合がなければ成り立たない、
織物にも経糸と緯糸と経緯がはっきり分かれて
組織もONとOFFの世界で成り立っている、
ONと OFFが混合し混じり合わなければ織物は成り立たないのである、
つまりこの世はファジーの部分で構築されているのだ。
ただ、男の人と女の人では織の力の差ははっきりしている、
女性の柔らかで柔軟な織りは男性には苦手だ
と思いがちだがそうでもないのが織の世界である,
手織教室で男性の生徒さんは珍しいと思われるが、
西陣でも各地の織物産地でも究極の織物技術は各分業でも
男性に担わされている事が多い、
その人達も頭脳の中では女性が着飾ることを女性の感覚で
達成しているのであると思う
私もデザインと織物で職業柄女性的感覚で見ているのだと思うことがある、
それに女性の感覚が欲しいと思ったことは多々ある
が、残念ながらいまだに達成出来ず生涯を終わりそうである。
Iwakooさんの風通織は力強く豪快な織り方を見せてくれる、
まさに男織りである、
彼の本業の縫製の工房の様子を写真で見せてもらったが、
ただ単に縫製業とは思えない物作りを追求した魅力ある工房であった。
私は織る知識だけだが彼には縫いが出来る、
織りから縫いへ広いネットワークを構築出来ることが羨ましい、
彼は織物を始めて間もないが私の知識を投入することで
新しい世界を開拓できる可能性に期待している。