今日は浜松市天竜区二俣にあるヤマタケの蔵で開かれる
壬生織り木綿の会の手織り手織教室は休講なので雨間を散歩に出た。
諏訪町にある[本田宗一郎ものづくり伝承館]から歩き始めたが
諏訪町といえば今話題の[すきやばし次郎]の小野次郎さんの出身地である。
私の父と小野次郎さんのお兄さんとは友達であったから
ニュースを見る度に私まで誇らしく思えるのである。
小野次郎さんは幼少の頃から苦労を重ねて寿司職人として
根性を貫き通して生きる姿に感動していた。
オバマ大統領が大好きな寿司を選んだ店は[すきやばし次郎]であった。
選ばれた次郎さんは職人冥利に尽きる思いであろう。
[本田宗一郎ものづくり伝承館]のある諏訪神社から坂を登ると清滝寺である。
ここには本田宗一郎さんの[時の鐘]の逸話で有名な清滝寺の鐘つき堂がある。
徳川家康が我が子の霊を弔うために建立した鐘つき堂であるが、
その大鐘は戦争の武器にするため供出して溶かしてしまい今は無い。
清滝寺の徳川信康廟(徳川家康の長男)を過ぎて二俣城に至ると
そこは日本画家秋野不矩さんの生誕の地である。(文化功労者で文化勲章)
小野次郎さんも本田宗一郎さんも秋野不矩さんもその道一筋で
自分流を貫き通した人である。
自分流を貫く事に対する困難や非難に耐えぬき生きる精神力を
同じ故郷を共にする私も少しでも学ばねばと思う、
本田宗一郎さんの正しい技術を求めて頑固一徹な生き方、
小野次郎さんのお客様のために究極の寿司を求め自分の全てを握り込む心、
秋野不矩さんの女流画家として日本画の常識を変える非難に耐えて
自分流の絵を描き続けた人。
凄い人達がこの土地から生まれ世界に羽ばたいたことに誇りと勇気を
いただいたのである。
さて…、 自分には何が出来るかが問題だが…、
小さくてもいい一つで良いから何かを自分流で変えてみようと思う散歩であった。
世間の非難中傷にさらされる中でも持論を貫く人に小保方博士がいるが、
正しい道ならがんばってほしい。