…とてつもなく今更すぎますが以下はドグマのネタバレ満載なので、ダークアリズンでドグマ参戦予定の人はご注意下さい…
領王が若い時に知り合った旅芸人っていう設定があるとは言われてるけど…でもどう考えてもこの人しかいないよね。
そう断言出来る理由は、あのシーンで2人一緒に出てくる事。
作り手側が2人を覚者とメインポーンとみなしてないなら、あの場面で一緒に出す必然性はまったくないし。
もっと興味深い事は、どうして領王は自分の相方にこのちっこいおっさんをイメージしたのかって事と、どうして彼がポーンである事を隠したのかって事だな。
「覚者は自分の望む容姿性格の人物を1人だけ作り出してバディにする事が出来る」っていうのがこの世界のコトワリで、サヴァンは頼もしかった自分のお父さんをイメージしたし、竜識者は…たぶんだけど自分の息子をイメージしたように見える。
竜識者のポーンが「マスターは自分の事も信用していなかった」と寂しそうに言うけど、あれは息子をイメージしたために危ない目にはあわせたくないっていう親の本能が発動しちやった結果なのかも。
絆を断ち切ったと言いつつ実際は断ち切れずに、メインポーンに自分の息子の姿を重ねて想いを残していた…そういう葛藤がドラゴンに及ばなかった本当の理由という事なんでしょうかねえ…。
それはそうとして、なんで若き日の領王がああいう戦闘とは無縁そうな道化じみたおっさんを相方に選んだのかって事だけど、素直に考えたら、ポーンなんかどーでもいいと思っていたからっていうのが順当なのかなあ。
ポーンなんかいらね自分1人で十分、道化のように自分の機嫌さえとってればそれでいいと考えていたとしたら、ああいう姿をイメージしてもそんなに不思議じゃない、とは言えそうだけど…。
だけどそうすると、ドラゴン戦後にメインポーンの存在を隠した理由がますます謎になってくる。
普通に考えると、メインポーンはドラゴンとの交渉の一部始終を知っているから隠しておきたいって事なんだろうけど、ポーンは覚者の言う事は絶対厳守なんだから、ただ一言黙っていろと言えばそれで済んだはずだよね。
秘密を漏らさないにも関わらず隠す理由って何だろ。
もしかして……。
ドラゴンとの交渉後にメインポーンの姿が大きく変わってしまったからとか?
領王はポーンを軽視してたんじゃなくて、むしろ喜んで自分によく似たピカピカの騎士型ポーンを侍らせてたとしたら…。
威風堂々とした屈強なポーンを側に置いてご満悦だったのが、ドラゴンを前にしてヘタれたとたんにあの姿に変わってしまった。というか、もうそんな強そうなポーンなんかいらないだろう、みたいなドラゴンの皮肉で変えられてしまった…とかさ。
そのまま帰ればみんなは当然メインポーンの激変についてあれこれと憶測で言い立てるはず。メインポーンがあんな冗談みたいな姿になっちゃって本当にドラゴン倒せたのか?なんて話が出るのだけは絶対に避けたかった。
だから、ドラゴンとの激闘でメインポーンは行方不明になったという事にして、途中で出会った旅芸人というふれ込みで変わり果てたメイポを連れて帰ってきた…なんてね。
ポーンについてはなんでもアリな世界観とは言え、さすがに妄想が過ぎるか。(^^;
でもメインポーンの存在だけ隠す意味を考えると、やっぱりドラゴンと会った時に何かが起こったとしか思えないんだよな~。この世界ではドラゴンは覚者以上にポーンに干渉できる存在みたいだしね。
いくら人間っぽく振る舞っててもポーン同士は相手がポーンであるとすぐ分かるみたいだから、城内にポーンをいれないようにしてるのもつじつまが合う。
……そんな細かい設定なんか最初っからないから考えるだけ無駄ってか(笑)。
もちろん、もっと単純に、秘密を知ってるメイポを崖から放り投げてリム送りにしてそのまま彷徨わせてる可能性も大いにあるっちゃあるけどさ。
でも領王って決して悪人ではないよね。フェステの言動を見てるとそういう気がしてならない。領王も永遠の円環システムに翻弄された多くの覚者のうちの1人って事なんだろうな…。