以下ドラゴンズドグマダークアリズンのストーリーネタバレがありますのでご注意下さい
黒呪でただ一匹、攻撃してこないワームっていうのを初めて見つけたわ。
第3層に入る途中の海に面した小さなスペースに、たった1人で潜んでるのね。この姿になる前はどこかの覚者だったのか、それとも、戦闘不能になってもリムに帰れなかったポーンの肉体が変異してしまったものなのか…救いを求めるようにひたすら覚者の後について回る姿は切なすぎる。
1年半もの間アホみたいに周回して感覚が麻痺してる訳ではないと思いたいけど、あたしはドラゴンズドグマの大筋のストーリーはそんなに悪くない…というかかなり壮大で面白いと思ってるですよ。ただ本来きっちり語られるはずだったストーリーの枝葉をざっくり削ってる上に、後半がEDも含めてなし崩しになってしまってるのは否めないけど。
だからダークアリズンで覚醒ダイモーンを倒した時には、ああ~そうだったのかこれがやりたかったんだって分かって結構じーんとくるような感動があったよ…。
結局、あのダイモーンと化してた熟女好きの覚者様はホントに真面目でピュアな人で、そのピュアさゆえに暴走したネガティブ感情を誰かさんが支援…というか利用されてしまったのよね。
その誰かさんというのが、ダイモーンの腹でピョン吉状態になってた正体不明のドラゴン…魔竜ラミアス、だったっけ?
つまりこのお話は、この不可解で無慈悲な竜の教義が存在する世界で、それに翻弄される人達の表と裏の物語なのよ。
DDで「竜の教義に巻き込まれる運命を良くも悪くも受け入れた覚者の物語」いわば表面を描いて、DAで「竜の教義に従う運命を拒絶もしくは放棄した覚者の物語」いわば裏面をちょこっとだけ見せたって事だよね。本来なら主人公はこの世界の表と裏をじっくりと体験して自分なりの意見を持った所で界王と対峙して、とるべき道を選択するって事だったんだろうな。
ドラゴンズドグマを「竜の教義」と訳すならこの話はそう呼ぶに相応しいし、追加された黒呪島のエピソードをダークアリズンとしたのは、分かりやすいって意味ではそれ以外つけようがないタイトルだからだとあたしも思う。
ドグマの世界観についてはもういろいろな覚者様がそれぞれの見解をブログやwikiで展開してるから、ホントに今更な話題ではあるんですが…モチーフはキリスト教だ仏教だヒンドゥーだとかいう高尚な話が出てる中でなんですが、あたしにはドラゴンズドグマの世界はマグロのお寿司みたいに思えるよ。
リアルと同じように両親から生まれた生き物が子を作り生を全うして死にまたその子供が…って事を繰り返すシャリ世界の上に、新たな界王を生み出すテスト機関であるマグロ世界が乗っかっている、みたいなさ。
マグロ部分では、この統括者であるドラゴンが肉体的にはまったく人間と変わらないポーンを覚者のオーダーに応じて、マグロ世界のコトワリに則って作り出し管理もしている、と。ポーン達の手のひらにドラゴンと同じ傷があるっていう設定はいろいろ矛盾もあるとは思うんだけど、要は「ポーン達は実はドラゴンの管轄下にある存在である」っていうのを示したかったからなのかもね。
そして竜に知られし者になった瞬間に、主人公は世界をお寿司として保つためのリーダー候補として、死にながら生きている超常的存在となってマグロ世界とシャリ世界の両方を行き来する事が出来るようになる…そう考えるとちょっとサガフロのアセルスの世界観に近いように思えるな。
じゃあ一体誰が世界をお寿司にするべくご飯の上にマグロを乗っけたのか…?
お寿司である必然性はあるのか、どうしてマグロのお刺身とご飯ではダメなのか…?
って所が次作で明らかになったりするといいなあ~。
………ねーバロック☆
しかし、黒呪島の追加でこんなに劇的に神ゲーに転化するとはね…さすがカプコンというべきなのか。
全体的なストーリーの輪郭もそこそこ浮き出たし、バトルにしてもDDの時にはまったく使い道がなかったアイテムやスキルがフルに使えるバランスになってるもんね。まあ敵の攻撃をより立体的にアクロバティックにした分、平面的なバトルスタイルしかとれない剣士職が可哀想な事になってしまったっていうのはあるけど…。
まだドグマをプレイしてなくて、ここの記事見て面白そうと思った人がもしいれば、安売りしてたからってDDだけやって終わらせずにどうかどうか続けてダークアリズンをやってみて下せえ。DDだけで終わってしまってはドラゴンズドグマの本当の価値は分からないですよ…!(力説(^^;)
ドグマのアクションがすごいのは、3Dで描かれたフィールドの中で粘土で出来たキャラクター達が当たり前のようにナチュラルに動いている所なんだよね。今までのアクションゲーはフィールドは3Dでもキャラは紙だったんだよ…何を言っているのか分からないと思うが(^^;やればきっとその意味が分かってもらえると思うです。
いや~あたしにとってはDDダークアリズンは無駄に長いゲーム歴上一つの分岐点になったと言っても過言じゃないわ。本気で。
PS3やってから今までそういうゲームに3つ出会ったな…。最初がオブリビオンで次がデモンズソウル、それからこのドラゴンズドグマですよ。今はもう何をやってもドグマのアクションの迫力には及ばない気がしちゃうし、ポーン達みたいなリアルなバディがいないゲームも物足りなさ過ぎて…かなり深刻なドグマロス状態ですわ。
取りあえず、このゲームでポーンを作ってくれたイツノさんとスタッフの人達には感謝感激だよ。あたしの中のメイポに会わせてくれて、レイストと奇跡的な出会いをさせてくれて…ほんとにほんとにありがとうございますっっ…。イツノさんはあたしのあしながおじさんやでえ☆
もしかして今…どっかのAAを思い出しませんでしたか…?
しかし今回記事と画像がほとんど合ってねえ(^^;ドンマイ
なんかまとめくさいけど、ドグマの記事はまだ続いてしまう予定です><
クソゲーであろうとなかろうとドドクエにも特攻しますので、よかったら顛末を見てやって下さい。それではciaociao,stammi bene☆