EVERYTHINGはタイトル画像もアイコンもめっちゃ綺麗なんだよ。正直これにやたら惹かれてゲーム始めたのは否めないw
エンリリですが、あの後やっとカタコンベのエリアボス見つけて何度か挑んだんだけど、なぜか全然モチベ上がりませんでなあ…取りあえずそっとコントローラーを置いて中断という事にしてる所です。
期待して始めたタイトルだったけどどーも不発だったし、気分転換にさっくり出来るゲームないかなーとPSストアのサマーバーゲンを眺めてて面白いの見つけちゃった☆
それがこの「EVERYTHING」なんだけど、かなり独自の世界観があるゲームなんだよね。正直、万人向きとは言いづらいんだけどあたしはめっちゃハマってるですよ。
公園広場の郵便ポストになってみた。EVERYTHINGの世界は綺麗だけど人の姿はない。と言っても孤独ではないのです。周囲の家や噴水や植え込みのモノたちがいるから。この世界では人=モノなんだよね
一応カテゴリーとしてはインタラクティブゲー(眺めて楽しむゲーム)というしかないのかな。バトルもないし謎解きというほどのものもない。でもゲーム性はちゃんとあって、よく出来てるなーと感動するほどなんだよ。
EVERYTHINGのゲーム性その1が探索要素。
NO MAN'S SKYっていう宇宙探索のゲームあったよね。あたしはやってないんですが、聞いてた印象ではあれに近いものがあるんじゃないかと思ったよ。あんなに広くはないけどとにかく探索できるマップが1つの惑星の土壌の中から宇宙の果てまでととてつもなく広い。ここはどんな所?どんなモノがあるの?ってやってると終わりが見えないほどだよ。
しかもEVERYTHINGはプレイヤーがすべてのアイテムになることが出来る。世界をある程度自分の好きな方向に作り替える事も理論上は出来て(実際はフリーズ結構多いんでオブジェクト増やしすぎは厳しい?)まさに入れ子構造で延々と続く「始めと終わりがない」ゲームとも言えるですよ。
見知らぬ星で見知らぬトカゲになって家族を作ってみました。やがてここを去ってまた別の星で違うモノになる…そういう感覚は手塚治虫の「火の鳥」に似てるな
EVERYTHINGのゲーム性その2がアイテム収集要素。
プレイヤーが乗り移ったアイテムは全部記録されて、次からすぐそのモノになれるようになるんだよね。しかも大きさも自由に変えられる。ラバーダックになって月夜の雪原を彷徨ってみたり、一輪のヒナゲシになって砂漠に佇んでみたり、多次元宇宙として未知の惑星に降臨してみたり、そんなアホっぽくてシュールな光景を眺めてにやにやしてるうちに、こんなアイテムあったらいいのにな~とか考えるようになってくる訳です。
アイテムはだいたいふさわしい場所にあったりするんで(中にはとんでもないオーパーツ的配置もありますが)このアイテムはどこに行ったら見つかるのか、そういうアイテム探しもこのゲームの醍醐味になってる。
あたしは今NG+でやっててアイテム収集率60%くらい。たぶん全部で1500個くらいのアイテム数だと思う。宇宙の惑星系列の内部は一通り回ったつもりなんだけど、後の40%はいったいどこに…? まだ行ってない所があるというのか?(^^;
チュートリアル終了すると周囲のモノたちのセリフが変わる。制作側の気遣いにやたらほっこりきたですよ
で、ゲームの進め方なんだけど、ちょっと独特な所があるので書き残しておきたいと思う。
まずゲーム始めてすぐの状態だけど実はこれはチュートリアルで、ちょっとしたストーリーがあります。ガイドメッセージ通りに操作してると次々とEVERYTHINGの主要コマンドが解除されていくので、そのコマンドを使いながらEVERYTHINGマーク(六角形のぴかぴか光るヤツ)のメッセージを追っかけていく。
そのうち「今ならサガルで元の場所に戻れます」ってメッセージが出てくるはず。元の場所って言われてももう自分がどこにいるかも分からなくなってると思うんで、コントローラーから手を離してオートモードにする事をおすすめします。後は見ているだけでエンディング(チュートリアル終了)まで行けるようになってます。もちろん途中操作後、再オートモードも可能。
あと最初分かりづらいのが「アガル」と「サガル」かも。EVERYTHINGの世界は大きさ順の階層になってて自由に行き来出来るんだけど、違う階層に移る時はその階層で一番小さいモノか大きいモノにならないと移動の△▽マークが出ません。この辺最初分かりづらいので参考になれば。
アラン・ワッツは禅の思想を西洋社会に紹介した人としても有名で、本人も日本研究してたみたいで和服着た写真とか残ってるね。ここは和風というより東洋風な土地ですが…日本庭園っぽいモノも欲しかったな~
チュートリアル中に時々知らんおっちゃんが英語でしゃべるディスク見つけてコレなんぞ?と思うかもしれないけど、あれはアラン・ワッツっていう有名な先生の講義なんだって。
あたしは知らなかったんだけど1960年代に一大ムーブメントを引き起こした哲学者で、今で言うとデビッド・グレーバーみたいな感じなのかな。この辺深く理解出来てる訳じゃないけどラットレースの話とブルシットジョブの話はちょっと似てる気がする。
で、この話の内容を乱暴なほどざっくり言うと、自分という枠を取り払って他のすべてのモノと統合する、つまり自己中心な視点から多角的な視点にするといろいろ悩みが解決するかもしれないよって話です。
つまり、アラン・ワッツのこの思想を元にした「自己はEVERYTHINGでありEVERYTHINGもまた自己である」というのがこのゲームのテーマでありタイトルになってるという事のようです。
ここは新宿靖国通りか?! 今までで最大の都市発見。これ以上の都市があるか探索中~!
もちろんこんなテツガク的な事考えなくても、自分は大腸菌になりたい…とか渦巻銀河になって宇宙空間を眺めていたい…とかそういう目的でも十分楽しめると思う。プレイヤーが「酸素」や「高層ビル」になって世界を歩き回れるゲームってそうそうないからね。啓蒙的な要素は全然まったく押しつけがましくなく、興味なければ全スルー出来る仕様になってるんでその辺は心配しなくて大丈夫そうですよ。
アラン・ワッツ好きだわー卒論テーマだったわーとかいう人は買う価値ありと言えそうですぞ。なんせ今なら(9月1日まで)300円ぽっちで買えちゃうよ(笑)。
鳴き声や音を出して他のモノたちとコミュニケーションすることが出来る。こっちの呼びかけにハート飛ばしたりキラキラした反応を示してくれてるモノたちもいるし、怒ったり怯えたりして離れて行ってしまうモノたちもいる…って寝るんじゃない人の話を聞けえ(笑)
2021.9.8
チュートリアルの進め方に間違いがあったんで書き直しました(>人<)