久し振りに刀剣です。
本館2階の「日本の美術の流れ」のなかの「武士の装い」コーナに展示されている刀剣です。
まず、拵えの国宝から。 蛭巻の黒いいろが、力強さを感じさせます。
これも国宝 福岡一文字助真の太刀。 過去にも数回紹介している、美しい太刀です。
刃のところを寄って撮って見ました。
お隣には、 沃懸地葵紋蒔絵螺鈿打刀(国宝 太刀 銘助真の拵) 江戸時代・19世紀があったのですが、こちらは残念ながら撮影禁止でした。
久し振りに刀剣です。
本館2階の「日本の美術の流れ」のなかの「武士の装い」コーナに展示されている刀剣です。
まず、拵えの国宝から。 蛭巻の黒いいろが、力強さを感じさせます。
これも国宝 福岡一文字助真の太刀。 過去にも数回紹介している、美しい太刀です。
刃のところを寄って撮って見ました。
お隣には、 沃懸地葵紋蒔絵螺鈿打刀(国宝 太刀 銘助真の拵) 江戸時代・19世紀があったのですが、こちらは残念ながら撮影禁止でした。
2階展示室の刀剣。
福岡一文字の国宝刀剣。 制作当初の姿が綺麗に残っています。
質実剛健という印象。
太刀の拵えです。 古風な感じがでています。
同じく、福岡一文字の貞真の作品。 以前に も紹介していますが、いい刀です。
拵えも立派。 有馬藩の大名用のものだからでしょう。
トーハクの刀剣も素晴らしく、正月の展示で国宝などが多く展示されていました。
通常、刀剣は1階の常設展示コーナにありますが、次の二作品は2階で展示されていました。
以前に紹介した作品ですが、青江次直の短刀。 備中や備前は昔から砂鉄の産地で日本刀の名品を産み出した。
こちらはピントが甘く、解説プレートもぶれて見づらくてすみません。
ここからは1階の常設コーナの展示品です。 古備前という名前のとおり、古武士的な風格があります。
この名物 厚藤四郎は以前にも紹介しましたが、国宝の貫禄があります。
来派は渡来人を出自とする刀工。 名前の響きがいい。 刀にもなんとなく凄みがあります。
シンプルですが美しい刀です。
国宝の福岡一文字助真。 こちらも以前に紹介しました。 *磨上げ(すりあげ):刀身をヤスリで磨いて短くすること。 本来の製作時の姿が失われますが、南北朝の後期あたりから戦闘様式が変化し、長尺の刀は多くが切り詰められてしまった。
次も国宝 長船長光です。 刃文をアップにしました。生き物のような感じです。
今回、短刀が結構ありました。
切っ先が特徴的で、触れれば切れる感じです。
バランスの取れたいい刀です。
俗に村正の妖刀といわれますが、切れ味にこだわった刀。 外見からは窺い知れませんが。
トーハクの刀剣の紹介も何度か行っており、最近は 4月19日から4回シリーズで紹介しました。 そのときは2010年11月と2011年4月に撮ったものを採り上げたのですが、2011年1月(9日と30日)に撮った作品が残っていました。
正宗の弟子と伝えられる「江義弘」の作。 確かにきりりと締まった印象があります。
国宝 京都山城の地で作刀した京都来派の国光の作。 来という姓から、高麗からの帰化人が出自ですが、その鍛刀技術は日本各地に広まった。
福岡一文字貞真の太刀。
全体に優美かつ力強さを感じます。
英彦山は私の生まれ故郷の町にある修験道で有名な山。 そこでも刀鍛冶があったのかと、驚きました。
さえた美しい太刀でした。
峰(きっさき)は蛇の鎌首のような冷徹な感じを受けます。
堀川国安の作品。 体育会系の刀というか、独特の押し出しの強さを感じます。
峰(きっさき)と刃文が強烈な印象。
観世正宗といわれる名品。 今年2月2日の記事での正宗の作品も素晴らしく、共通するものを感じます。
正宗の刀で国宝は4口あり、そのうち2口がトーハク所蔵で、ここで紹介しているとおりです。 トーハクには正宗の刀が重文でもう1口あり、「名物石田正宗」と呼ばれています。 ついでに調べると、トーハク所蔵の国宝の刀剣は20口(うち短刀2口)あります。 凄いものです。
正宗の作風が、各地の刀工達に影響を与えたことは間違いなく、彼の作風に似た刀工が出てきます。
備前秀光の作品。
「大悲多聞天」と彫られたところ。
関の孫六で有名な兼元。 孫六は兼元家の屋号ということです。 実用性が高い刀として知られる。
大阪正宗といわれた井上真改の作品。
日本刀の作刀方式は、鎌倉時代に発展し、五箇伝と呼ばれる、五つのグループに大別される。
山城・大和・備前・美濃・相模の5か国でそれぞれ山城伝、大和伝と呼ばれる。 相模は慣例的に相州伝と呼ばれる。
まず、相州伝から
大和伝の太刀。
山城伝。 素人の私には違いがよく分かりませんが、いい刀だなというのは感じます。
備前伝。 昨日紹介した、長船派など備前には、多くの刀工グループがいた。
備前長船は古来からの刀剣の名産地。
その長船派の実質的な祖といえる長船光忠の作品。 鑑定した本阿弥光忠が、金象嵌を施して銘をいれているため、同名でややこしい。
長船光忠の作品は華やかで、織田信長が愛好し、20数振りを集めた。 なかでも実休光忠という作品を特に好んだが、本能寺の変で焼失した。
刀身中央部を拡大
備前長船は天正19年(1591年)、吉井川の大洪水で壊滅状態となった。
相州伝の祖、新藤五国光の弟子である国広の作。 当時、鎌倉幕府は各地から作刀の名工を集めた。
貞宗は正宗の子ともいわれているがハッキリとしない。
太刀などを納める拵え
■ 転倒事故
自転車での転倒は、段差を乗り越えるときの車輪のスリップによるもので、過去にも経験があるので普段は注意して、乗り越えるのですが、今回は注意が甘くなり、あっという間の転倒で、右顔面と肩をアスファルトに打ちつけました。 幸い、車で通りかかった方が、救急車を手配してくださり、処置できましたが、病院をでるときの自分の姿を見ると、こめかみが切れて出血し、まぶたが赤紫に腫れ上がったボクシングの選手でした。 一応、脳内や眼底なども検査し、異常なしで安心しました。
事故には必ず油断があります。 皆さんもどうかお気をつけください。
■ さて、東京国立博物館シリーズ。 刀剣に素晴らしいものが多いので、昨年11月と今年の4月に撮ったものをご紹介します。 なお、昨年9月に撮った刀剣(3回シリーズ)も良かったらどうぞ。
日本刀の歴史です。 なお、刀剣の専門用語の解説を末尾に付けています。
力強い造形で鋼の美しさがでていました。(2011年4月撮影)
古雅という言葉がぴったりです。。(2010年11月撮影)
反りのついた刀の先達といえる安綱の作品。(2010年11月撮影)
整った美しさが抜きん出ていた作品。(2010年11月撮影)
日本刀の専門用語の解説です。(2011年4月撮影)
長船 盛光の太刀。
私も知らなかったのですが、太刀は吊り下げて持ち歩くので、刀の反りとは逆にして展示しています。
こちらは長船 勝光・宗光作の刀。 刃文を見ていると、波が打ち寄せるような光景に見えます。
次は刀の鐔(つば)。 渋いけど、芸術的です。
瓢鯰図鐔の拡大。
小さな鐔もいろいろなデザインがあって面白い
トーハクの刀剣、今日は刀身を。 平成22年9月5日撮影。
鈍く光る重量感のある短刀
この短刀は光輝いていて、切っ先の滑らかな曲面が印象的。
そして正宗。 国宝の名刀らしい存在感があり、美しさ、剛(つよ)さを感じる。
今日はトーハクの刀剣を。 写真は昨年9月に撮ったものです。
金を使った太閤秀吉ゆかりの拵え
武骨な感じに味があります。
和歌を題材にしたもの。 細かな工芸が施されていて、洒落た感じがします。