5月15日(水)国立西洋美術館へ。
ゴヤの版画<戦争の惨禍>が、目的でした。
ゴヤを見終えて、1階に来たとき、ロダンの『うずくまる女』が・・・
美術館中庭を背景に、その佇む姿が美しい。
明るい背景とは真逆の、苦悩する姿。
しかし、室内のブロンズ像は、暗くてよくわからない。
で、編集で、ドラマチックに。
更に、背景を暗色に
とても窮屈なポーズに見え、ポーズの真似をしてみたら、イタタッ
少し角度を変えて。
顔・・・うーん、迫力が凄い!
美術館の、出口へ歩いていたとき見えた、ロダンの地獄門。
<うずくまる女>は、この地獄門を構成する像の一つだ。
<うずくまる女>については、過去のブログでも取り上げた。
その時、ロダンの弟子であり、愛人でもあったカミーユ・クローデルにも触れた。
ロダンの<私は美しい>を再掲。 これは、女性像《うずくまる女》を、同じく地獄門の
《墜ちる男》が抱き上げた形で、単体像からカップリングしたものだ。
<私は美しい I am Beautiful>
制作年 1885年頃(原型) ブロンズ
制作年 1885年頃(原型) ブロンズ
松方コレクション
この像は最初「誘拐」、また「肉慾の愛」とも呼ばれた。
現在の題名は、1887年以前のある段階で台座に刻み込まれたボードレールの
『悪の華』の「私は美しい……」で始まる詩句によっている。
ロダンとカミーユの愛の絶頂期の頃の作です。 だからだろうか、《うずくまる女》が
カミーユに見えてくる。 冷たく悲しい結末を、予感させるような不安を女性像に感じ
ます・・・と当時書いたのですが、今でも同じ気持ちですね。
<私は美しい>の顔の表情
単体の<うずくまる女>を再掲。 どちらも、地獄の苦悩を湛えている、 うーん・・・息苦しくなる。
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