2014年5月25日。
※今回の写真は「人懐っこいイラン人特集」です。どうぞよろしくです!
《「イランっていいですよ~!」「イランに行くとほっこりしますよ~!」みたいな話は幾度となく聞かされていた。そんな話が多過ぎたが故に、イランに入ってもそれほどの驚きはなかったのだが・・・。》
冷静に考えてみると、ホントにイラン人って優しい!人懐っこい!面倒見がいい!
もちろん東洋人である僕たちを小馬鹿にするような悪意を持って話し掛けてくる人もいるけれども、大半の人は単に「普段見ない東洋人と話してみたい!」みたいな、好奇心から声を掛けてきている気がする。だから僕たちに話し掛けてくるイラン人は、ほどんどの人が自然な笑顔だ。
困っていれば必ず誰かが声を掛けてくれるし、こちらから何かを聞けば必ずみんな足を止めてくれる。もちろんイランに限らず、そんな優しい国民性の国は少なくない。そしてイランは、その最たる国民の1つなのではないだろうか。
でも悲しいかな、人間とは「置かれている環境」にはすぐ慣れてしまうものだ。だからそのイラン人の優しさも悲しいことに慣れてしまうのだ、まるで在って当然のように。でも一歩立ち止まって冷静に考えてみると、イラン人のこの優しさはマジで「人間世界遺産」ものだと思う!
旅の話なるとよく「今まで行った国でどこか一番良かったですか?」という質問をされるが、その解答はとても難しい。何故なら、全ての国が「良い」からだ。そして同時に「悪い」も存在する。完璧な国など存在しないのだし、全てを広く捉えれば、僕にとっては今まで行った国の全ては「良い」なのだ。
しかしその中であえて順位をつけるとすれば・・・そうだなぁ、順不同だけど、イラン・ミャンマー・スーダンかなぁ。あ、あとアルメニアも捨て難いな(笑)!
これはあくまで僕の個人的な上位3カ国だけど、この3つの国をよく見てほしい。いや、よく見なくても一目瞭然かもしれない。これら3つの国に対する日本での報道からは、どのようなイメージが形作られてしまうだろうか。
イランと言えば「危険な核開発国家」といったところだろうか。日本でイランのことが報道される時は、決まって「核開発施設」のニュースのみだ。そんなのばかり見ていたら「イランって恐ろしい国だよね・・・」としか思えないのは自然なことであろう。
ミャンマーと言えば、アウンサン・スー・チー氏の軟禁に代表される「抑圧された軍事国家」といったところだろうか。最近大きく軌道修正し開放路線に向かっているとはいえ、一国のイメージとはそう簡単に覆るものではない。これまでの報道のイメージで言えば、やはり「ミャンマーってすごい怖そうだよね・・・」というものなのではないだろうか。
スーダンと言えば、アメリカからテロ支援国家に指定され、さらに現在でも内戦が続いている「戦争継続中の危険国家」といったところだろうか。スーダンに関する報道は日本ではほとんどないが、ある時はダルフール地方や南スーダンとの対立の話ばかりであろう。それは確かに事実であるが、そんな報道ばかりを見ていたら「スーダンってマジやばいじゃん・・・」というイメージになってしまうのは間違いない。
いずれにしても日本にいるとこれら3つの国は「謎多き国家」であることは間違いないであろう。でもですね、この3つの国、実際は本当にメッチャ良いですよ!
そしてこの3つの国に共通して言えるのは、やっぱり「人の良さ」。最後は「人」がその国の印象を決めますよね。この3つの国の人はみんなマジで優しくて、マジでビビりますよ、ホントに。
だから僕は日本の若い衆に、心から訴えたい。「日本の情報だけでその国を判断するな!必ず自分の眼で見て聞いて味わって、そして心で感じて判断しろ!」と。
僕ら旅人なんて所詮は短期間その国に滞在するだけだし、その国の真の姿を知ることなんて実際には不可能だ。でもそれでも、たとえ1日でもその国の土地を踏んで呼吸をすることには価値があると思う。たとえ1日の入国であったとしても、そこで感じる「何か」は大きい。
報道の全てを否定するわけではないけど、報道の全てを無批判に信じるのは絶対に止めてほしい。報道は報道としてあくまで情報として受け止めて、そして「自分の頭で」考えてほしい。そのための「報道以外の情報として」自らの足で世界を歩いてほしい。
本当にそう思うなぁ。
別に「旅」という形でなければいけないわけではない。だけど「現地を見て聞いて味わって心で感じて」から最後の判断をするということを、若い衆にはぜひ意識してほしいなぁ。
ちょっと見たり聞いたりしただけの情報で結論を出さないでほしい。自分の「足で」得た情報で、感覚で、そして「自分の頭で」考えて、そこから自分の意見を形成していってほしいなぁ。そんな癖をつけてほしいなぁ。
そんなことを考えながら、イランの首都テヘランでの夜は今日もまた更けていく。やっぱり僕の頭の中には、これからの日本を支える若い衆への想いが常にある、僕なりに。やっぱりそれが、僕なりのスタイルなんだよな!うん、それでいいんじゃないかな、俺(笑)!
あ、僕またテヘランに戻ってきています。というのも、今次に行くウズベキスタンとトルクメニスタンのビザの発給待ちをしていて、イランで足止め状態なんです。出来れば早く次に進みたいのですが、ビザが取れないとどうしようもなし、なんですよね・・・。
そんな状態の僕ですが、今日も読んでいただきありがとうございました!またよろしくお願い致します!
2014年5月25日。突然の雷雨と稲妻でちょっとビビっている、テヘランの安宿にて。
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※今回の写真は「人懐っこいイラン人特集」です。どうぞよろしくです!
《「イランっていいですよ~!」「イランに行くとほっこりしますよ~!」みたいな話は幾度となく聞かされていた。そんな話が多過ぎたが故に、イランに入ってもそれほどの驚きはなかったのだが・・・。》
冷静に考えてみると、ホントにイラン人って優しい!人懐っこい!面倒見がいい!
もちろん東洋人である僕たちを小馬鹿にするような悪意を持って話し掛けてくる人もいるけれども、大半の人は単に「普段見ない東洋人と話してみたい!」みたいな、好奇心から声を掛けてきている気がする。だから僕たちに話し掛けてくるイラン人は、ほどんどの人が自然な笑顔だ。
困っていれば必ず誰かが声を掛けてくれるし、こちらから何かを聞けば必ずみんな足を止めてくれる。もちろんイランに限らず、そんな優しい国民性の国は少なくない。そしてイランは、その最たる国民の1つなのではないだろうか。
でも悲しいかな、人間とは「置かれている環境」にはすぐ慣れてしまうものだ。だからそのイラン人の優しさも悲しいことに慣れてしまうのだ、まるで在って当然のように。でも一歩立ち止まって冷静に考えてみると、イラン人のこの優しさはマジで「人間世界遺産」ものだと思う!
旅の話なるとよく「今まで行った国でどこか一番良かったですか?」という質問をされるが、その解答はとても難しい。何故なら、全ての国が「良い」からだ。そして同時に「悪い」も存在する。完璧な国など存在しないのだし、全てを広く捉えれば、僕にとっては今まで行った国の全ては「良い」なのだ。
しかしその中であえて順位をつけるとすれば・・・そうだなぁ、順不同だけど、イラン・ミャンマー・スーダンかなぁ。あ、あとアルメニアも捨て難いな(笑)!
これはあくまで僕の個人的な上位3カ国だけど、この3つの国をよく見てほしい。いや、よく見なくても一目瞭然かもしれない。これら3つの国に対する日本での報道からは、どのようなイメージが形作られてしまうだろうか。
イランと言えば「危険な核開発国家」といったところだろうか。日本でイランのことが報道される時は、決まって「核開発施設」のニュースのみだ。そんなのばかり見ていたら「イランって恐ろしい国だよね・・・」としか思えないのは自然なことであろう。
ミャンマーと言えば、アウンサン・スー・チー氏の軟禁に代表される「抑圧された軍事国家」といったところだろうか。最近大きく軌道修正し開放路線に向かっているとはいえ、一国のイメージとはそう簡単に覆るものではない。これまでの報道のイメージで言えば、やはり「ミャンマーってすごい怖そうだよね・・・」というものなのではないだろうか。
スーダンと言えば、アメリカからテロ支援国家に指定され、さらに現在でも内戦が続いている「戦争継続中の危険国家」といったところだろうか。スーダンに関する報道は日本ではほとんどないが、ある時はダルフール地方や南スーダンとの対立の話ばかりであろう。それは確かに事実であるが、そんな報道ばかりを見ていたら「スーダンってマジやばいじゃん・・・」というイメージになってしまうのは間違いない。
いずれにしても日本にいるとこれら3つの国は「謎多き国家」であることは間違いないであろう。でもですね、この3つの国、実際は本当にメッチャ良いですよ!
そしてこの3つの国に共通して言えるのは、やっぱり「人の良さ」。最後は「人」がその国の印象を決めますよね。この3つの国の人はみんなマジで優しくて、マジでビビりますよ、ホントに。
だから僕は日本の若い衆に、心から訴えたい。「日本の情報だけでその国を判断するな!必ず自分の眼で見て聞いて味わって、そして心で感じて判断しろ!」と。
僕ら旅人なんて所詮は短期間その国に滞在するだけだし、その国の真の姿を知ることなんて実際には不可能だ。でもそれでも、たとえ1日でもその国の土地を踏んで呼吸をすることには価値があると思う。たとえ1日の入国であったとしても、そこで感じる「何か」は大きい。
報道の全てを否定するわけではないけど、報道の全てを無批判に信じるのは絶対に止めてほしい。報道は報道としてあくまで情報として受け止めて、そして「自分の頭で」考えてほしい。そのための「報道以外の情報として」自らの足で世界を歩いてほしい。
本当にそう思うなぁ。
別に「旅」という形でなければいけないわけではない。だけど「現地を見て聞いて味わって心で感じて」から最後の判断をするということを、若い衆にはぜひ意識してほしいなぁ。
ちょっと見たり聞いたりしただけの情報で結論を出さないでほしい。自分の「足で」得た情報で、感覚で、そして「自分の頭で」考えて、そこから自分の意見を形成していってほしいなぁ。そんな癖をつけてほしいなぁ。
そんなことを考えながら、イランの首都テヘランでの夜は今日もまた更けていく。やっぱり僕の頭の中には、これからの日本を支える若い衆への想いが常にある、僕なりに。やっぱりそれが、僕なりのスタイルなんだよな!うん、それでいいんじゃないかな、俺(笑)!
あ、僕またテヘランに戻ってきています。というのも、今次に行くウズベキスタンとトルクメニスタンのビザの発給待ちをしていて、イランで足止め状態なんです。出来れば早く次に進みたいのですが、ビザが取れないとどうしようもなし、なんですよね・・・。
そんな状態の僕ですが、今日も読んでいただきありがとうございました!またよろしくお願い致します!
2014年5月25日。突然の雷雨と稲妻でちょっとビビっている、テヘランの安宿にて。
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