2014年5月26日。
《今回の写真も、写真に写りたがる「愉快なイラン人」特集です。長い文章になってしまいましたが、どうぞお読みになって下さい~!》
イランですか?良い国ですよ!
こんなに優しい国民、なかなかいないですよ!
多くの旅人がイランを「ナンバーワン」に挙げる気持ちもとてもよく分かりますよ。
でもですね、そこには別の側面もあるんです。
何故僕たちがイランが良い国だと感じられるのか?それはきっと、僕たちが「旅人だから」だと思うんです。
旅人としてイランに入り、イラン人と接しているのは全然問題ないんですよ。楽しいですよ!ちょっとナメてかかってくる輩もいますが、大半はみんな超フレンドリー。それだけを見ていると「ああ、イランってなんて良い国なんだろう!」と感じるものです。
僕ね、本気で思いますよ。「人間世界遺産」があるのなら、イラン人はそこに登録しちゃっていいんじゃないの?って。そのくらい、みんな良い人なんですよ!
でもですね、僕は今日感じたんです。いや、昨日と今日で確信したんです。「ダメだ、俺はイランで仕事をすることは出来ない!」って!
先日、僕は訳あってテヘラン警察のビザセクションを訪れた。目的はビザの延長。諸々の理由で2週間のビザしか取得できなかった僕は、仕方なく延長の手続きに行ったのだ。
まぁ次に行く国のトルクメニスタンとウズベキスタンのビザが簡単に取れるなら、イランの滞在は2週間で十分なんですけどね。それについては文句を言っても仕方ないんですけど・・・。
ガイドブックなどの情報によると、手続きはそんなに難しいものではないようだった。常に混雑しているとは書いてあったが、それほど大変だというような書かれ方はしていなかったので、僕は「まぁ行けばなんとかなるだろう」くらいの気持ちで警察署に向かった。
のだが・・・これがまたひどい!酷い!ヒドイ!いやね、マジでひどいんですよ!
警察署内はカオスです、カオス!パニックですよ!もう全てがぐっちゃぐちゃ!どこで何をして何を提出したらいいのか、サッパリ分からないんです。
しかも外国人のビザ延長等ためのセクションであるにも関わらず、説明書きは全てペルシア語のみ!英語の案内すら一切なし!「おいおい、ここは外国人のためのビザセクションだべ?ペルシャ語だけじゃ分からんべよ!」って感じですよ。
そしてのら~りくらりと警察官や女性スタッフが動いているんですが、まぁその動きのノンビリとしたこと!大行列が出来ていてみんなもうパニック状態なのに、そんなの全然お構いなし。俺にはこの状態の中であんなに落ち着いていられる神経がよく分からん!
用紙を受け取るためのデスクや書いた書類を確認するためのボスがいる個室など、一応セクション毎に分かれているのですが、ちゃんとした案内がないので何をどのように手続きすればいいのか誰も分かっていない状態。列も出来るのですが、ちょっとするとみんな横から入り放題。もう俺には考えられません。幼稚園かここは!
僕は幸いにして英語を話せる親切なイラン人がいたおかげで申請が出来たのですが、その人がいなかったらきっと何も出来ませんでした。そのおっちゃんには本当に感謝!どうもありがとう!
でもそのおっちゃんがいても、トラブルは満載だった。ビザ延長の申請には300,000レアル(約900円)かかるのだが、それを銀行に振り込む手はずになっている。しかしあるスタッフが「2週間の延長なら200,000レアルだよ」と言いうので、僕は2週間の延長にした。そして200,000レアルを振り込んでレシートをもらって銀行から戻ってボスに見せにに行くと、なんと!
「200,000レアルじゃダメだよ、もう一度300,000レアル振り込んで来い!」とのこと!なんだそりゃ!オマエんとこのスタッフが200,000でいいって言ったんだぞ!
挙句の果てに「その200,000レアルはもう無効だから、新たに300,000レアル振り込まないとダメだよ」とか抜かしやがる。ふざけんなこのボケすかしが!てめーらが200,000で大丈夫って最初言ったんだろうが!しかも無効だと?マジで泣かすぞコラ!
僕はその場にパスポートや書類を叩きつけて猛抗議。その結果、プラス100,000レアルをその場で支払うことでまとまったのだが、そんなの当然だ!マジでナメてんのかてめーら!
さらに2日目、僕は前日に預けておいたパスポートを受け取りに再びビザセクションに向かった。もうここで大パニックですよ、もう!
僕はその日、ウズベキスタンのビザを受領するためにパスポートが必要だった。前の日にその旨を話すと「大丈夫、7時には受け取れるようにしておくから」とのこと。だから僕は早起きをして7時に取りに行ったのだが・・・!
何故か門前払い!事情を説明しても何故か一切聞く耳持たず!何なんだこの国は!
そしてようやくオフィスに入れた僕は、速攻で控えの用紙を渡し、「俺はこのあと大使館に行かなくちゃいけないから、早くパスポートをくれ!」とメッチャ強く迫った。すると「オッケー、もう出来ているからちょっと待ってて。」と愛想よくおばちゃんのスタッフが受け取ってくれた。
「お、これはスムーズにいけるかな?」と淡い期待を抱いた僕がバカだった。2~3分僕のパスポートを探しているような素振りを見せたと思ったら、なんと奥に引きこもり、朝飯を食っているではないか!カウンターの前ではもう既にたくさんの人がカオスを形成している。でもスタッフの皆さんはのら~りくらり。もう分かりません、俺には理解できません、ここの人たち!
それでも何とか無事にパスポートを受け取れたのだが、結局受け取るだけでも2時間かかった。もう怒りを通り越して僕は呆れていた。もうなんでもいいや、好きにしてくれ!という感じだった・・・。
イラン人、良い人ですよ!何度も言いますが・・・。でも、俺はこの人たちと仕事は出来ん!本気でそう思った。
日本人が忙しすぎると言われたら、そうなのかもしれない。日本人にももっとゆとりが必要だと言われたら、そうなのかもしれない。でも、オフィスがあんなにぐっちゃぐちゃになっているのにノンビリ朝飯を食っていたり大行列が出来ているのにプライベートなお喋りに興じたりしているようなら、俺はどんなに批判を浴びたって日本人の方がいい。
「お客さんを待たせちゃいけないな」「効率よくスムーズに仕事が出来るようにするにはどうしたらいいかな」などと、日本人は常に考えていると思う。それ故に、窮屈になってしまったりオーバーワークになってしまったりする面もあるのだと思う。
でも、俺はそれでもその方がいい。イラン人の全てを批判するわけじゃないけど、あんな状態で何も感じずにのらりくらりしていられるなんて、俺には理解できない。
いくら人が良くても、働くとなるとまた違うよなぁ。
でもホントに難しいなぁ。あんな状態が「異常だ」と感じているのは日本の常識から見ているからだけなのかもしれない。現地の人からすればそれは当然のことで、イライラしている僕の方が「異常だ」なのかもしれない。だから一概にあの「カオス」を否定することはきっと出来ないよなぁ。
僕はこの2日間のエネルギーを、この警察署でほとんど使い果たしてしまった。正直ムカつきまくりの時間だったが、しかしそれもそれで深い学びになった。いやホントに!
「日本の常識は世界の非常識」「世界の常識は日本の非常識」そんな言葉の意味を改めて感じさせられた。そして、僕の好きな言葉「人生に無駄ヅモはなし!」をこの2日間で改めて感じもした。一見とんでもない無駄な時間ではあったけど、あのカオスの仕事の現場をじっくり見られたことはとても興味深い。いや~なかなかハードな時間でございました!
そんな場でも大きな学びがあったことに感謝感謝!あ、でもあれは一度だけで十分だな~・・・(笑)。疲れ&イライラで、身体が持ちません~!
2014年5月26日。強烈な西日で洗濯物が一瞬にして乾いてしまう、テヘランの安宿にて。
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《今回の写真も、写真に写りたがる「愉快なイラン人」特集です。長い文章になってしまいましたが、どうぞお読みになって下さい~!》
イランですか?良い国ですよ!
こんなに優しい国民、なかなかいないですよ!
多くの旅人がイランを「ナンバーワン」に挙げる気持ちもとてもよく分かりますよ。
でもですね、そこには別の側面もあるんです。
何故僕たちがイランが良い国だと感じられるのか?それはきっと、僕たちが「旅人だから」だと思うんです。
旅人としてイランに入り、イラン人と接しているのは全然問題ないんですよ。楽しいですよ!ちょっとナメてかかってくる輩もいますが、大半はみんな超フレンドリー。それだけを見ていると「ああ、イランってなんて良い国なんだろう!」と感じるものです。
僕ね、本気で思いますよ。「人間世界遺産」があるのなら、イラン人はそこに登録しちゃっていいんじゃないの?って。そのくらい、みんな良い人なんですよ!
でもですね、僕は今日感じたんです。いや、昨日と今日で確信したんです。「ダメだ、俺はイランで仕事をすることは出来ない!」って!
先日、僕は訳あってテヘラン警察のビザセクションを訪れた。目的はビザの延長。諸々の理由で2週間のビザしか取得できなかった僕は、仕方なく延長の手続きに行ったのだ。
まぁ次に行く国のトルクメニスタンとウズベキスタンのビザが簡単に取れるなら、イランの滞在は2週間で十分なんですけどね。それについては文句を言っても仕方ないんですけど・・・。
ガイドブックなどの情報によると、手続きはそんなに難しいものではないようだった。常に混雑しているとは書いてあったが、それほど大変だというような書かれ方はしていなかったので、僕は「まぁ行けばなんとかなるだろう」くらいの気持ちで警察署に向かった。
のだが・・・これがまたひどい!酷い!ヒドイ!いやね、マジでひどいんですよ!
警察署内はカオスです、カオス!パニックですよ!もう全てがぐっちゃぐちゃ!どこで何をして何を提出したらいいのか、サッパリ分からないんです。
しかも外国人のビザ延長等ためのセクションであるにも関わらず、説明書きは全てペルシア語のみ!英語の案内すら一切なし!「おいおい、ここは外国人のためのビザセクションだべ?ペルシャ語だけじゃ分からんべよ!」って感じですよ。
そしてのら~りくらりと警察官や女性スタッフが動いているんですが、まぁその動きのノンビリとしたこと!大行列が出来ていてみんなもうパニック状態なのに、そんなの全然お構いなし。俺にはこの状態の中であんなに落ち着いていられる神経がよく分からん!
用紙を受け取るためのデスクや書いた書類を確認するためのボスがいる個室など、一応セクション毎に分かれているのですが、ちゃんとした案内がないので何をどのように手続きすればいいのか誰も分かっていない状態。列も出来るのですが、ちょっとするとみんな横から入り放題。もう俺には考えられません。幼稚園かここは!
僕は幸いにして英語を話せる親切なイラン人がいたおかげで申請が出来たのですが、その人がいなかったらきっと何も出来ませんでした。そのおっちゃんには本当に感謝!どうもありがとう!
でもそのおっちゃんがいても、トラブルは満載だった。ビザ延長の申請には300,000レアル(約900円)かかるのだが、それを銀行に振り込む手はずになっている。しかしあるスタッフが「2週間の延長なら200,000レアルだよ」と言いうので、僕は2週間の延長にした。そして200,000レアルを振り込んでレシートをもらって銀行から戻ってボスに見せにに行くと、なんと!
「200,000レアルじゃダメだよ、もう一度300,000レアル振り込んで来い!」とのこと!なんだそりゃ!オマエんとこのスタッフが200,000でいいって言ったんだぞ!
挙句の果てに「その200,000レアルはもう無効だから、新たに300,000レアル振り込まないとダメだよ」とか抜かしやがる。ふざけんなこのボケすかしが!てめーらが200,000で大丈夫って最初言ったんだろうが!しかも無効だと?マジで泣かすぞコラ!
僕はその場にパスポートや書類を叩きつけて猛抗議。その結果、プラス100,000レアルをその場で支払うことでまとまったのだが、そんなの当然だ!マジでナメてんのかてめーら!
さらに2日目、僕は前日に預けておいたパスポートを受け取りに再びビザセクションに向かった。もうここで大パニックですよ、もう!
僕はその日、ウズベキスタンのビザを受領するためにパスポートが必要だった。前の日にその旨を話すと「大丈夫、7時には受け取れるようにしておくから」とのこと。だから僕は早起きをして7時に取りに行ったのだが・・・!
何故か門前払い!事情を説明しても何故か一切聞く耳持たず!何なんだこの国は!
そしてようやくオフィスに入れた僕は、速攻で控えの用紙を渡し、「俺はこのあと大使館に行かなくちゃいけないから、早くパスポートをくれ!」とメッチャ強く迫った。すると「オッケー、もう出来ているからちょっと待ってて。」と愛想よくおばちゃんのスタッフが受け取ってくれた。
「お、これはスムーズにいけるかな?」と淡い期待を抱いた僕がバカだった。2~3分僕のパスポートを探しているような素振りを見せたと思ったら、なんと奥に引きこもり、朝飯を食っているではないか!カウンターの前ではもう既にたくさんの人がカオスを形成している。でもスタッフの皆さんはのら~りくらり。もう分かりません、俺には理解できません、ここの人たち!
それでも何とか無事にパスポートを受け取れたのだが、結局受け取るだけでも2時間かかった。もう怒りを通り越して僕は呆れていた。もうなんでもいいや、好きにしてくれ!という感じだった・・・。
イラン人、良い人ですよ!何度も言いますが・・・。でも、俺はこの人たちと仕事は出来ん!本気でそう思った。
日本人が忙しすぎると言われたら、そうなのかもしれない。日本人にももっとゆとりが必要だと言われたら、そうなのかもしれない。でも、オフィスがあんなにぐっちゃぐちゃになっているのにノンビリ朝飯を食っていたり大行列が出来ているのにプライベートなお喋りに興じたりしているようなら、俺はどんなに批判を浴びたって日本人の方がいい。
「お客さんを待たせちゃいけないな」「効率よくスムーズに仕事が出来るようにするにはどうしたらいいかな」などと、日本人は常に考えていると思う。それ故に、窮屈になってしまったりオーバーワークになってしまったりする面もあるのだと思う。
でも、俺はそれでもその方がいい。イラン人の全てを批判するわけじゃないけど、あんな状態で何も感じずにのらりくらりしていられるなんて、俺には理解できない。
いくら人が良くても、働くとなるとまた違うよなぁ。
でもホントに難しいなぁ。あんな状態が「異常だ」と感じているのは日本の常識から見ているからだけなのかもしれない。現地の人からすればそれは当然のことで、イライラしている僕の方が「異常だ」なのかもしれない。だから一概にあの「カオス」を否定することはきっと出来ないよなぁ。
僕はこの2日間のエネルギーを、この警察署でほとんど使い果たしてしまった。正直ムカつきまくりの時間だったが、しかしそれもそれで深い学びになった。いやホントに!
「日本の常識は世界の非常識」「世界の常識は日本の非常識」そんな言葉の意味を改めて感じさせられた。そして、僕の好きな言葉「人生に無駄ヅモはなし!」をこの2日間で改めて感じもした。一見とんでもない無駄な時間ではあったけど、あのカオスの仕事の現場をじっくり見られたことはとても興味深い。いや~なかなかハードな時間でございました!
そんな場でも大きな学びがあったことに感謝感謝!あ、でもあれは一度だけで十分だな~・・・(笑)。疲れ&イライラで、身体が持ちません~!
2014年5月26日。強烈な西日で洗濯物が一瞬にして乾いてしまう、テヘランの安宿にて。
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