奇妙さが際立つのは、北海道大停電に際して被害の甚大さではなく、
原発再稼動に言及する異様さである。
よく知られている様に、計画停電の20%と言う命題は11月まで続くのである。
従って、大停電はいまだに終息してはいないのである。
2011年時点で、異様な事態が日本国内で起きていたと考えざるを得ない。
それが、福一事故の際に、汚染除去の際に異様な事態を起こしていたと
考える。原発停止(浜岡原発停止)にも異様な影が忍び寄っていた。
更には、太陽光発電など自然エネルギ-利用にも影を落としていた。
能天気な作者に引き比べて、今後電力需要は逼迫すると言う事態に
北海道を席巻する冬将軍の到来に如何に備えるべきかの、重大な局面を
想定せざるを得ない。
記事
猪野 亨
2018年09月09日 08:46
北海道の大地震と泊原発 全道が停電しようと再稼働していなくて良かったとつくづく思う
http://blogos.com/article/323775/
北海道では震度7という巨大な地震が起きました。札幌でも震度4~6弱と私自身も札幌にやってきて以降、これだけ大きな地震に遭ったのは初めてです。
北海道はもともと地震が多いと言われていました。釧路(1993年1月)や奥尻(1993年7月)などの大地震もありましたが、日高地方は非常に地震が多い地域です。
札幌も今まで大きな地震がなかったとういだけで、本当はいつ大地震が襲ってきても不思議はないのです。
札幌市東部ではもともと液状化現象が起きることが指摘されていました。
全道での停電が起きました。揺れとともに明かりをつけたのですが、つきませんでした。揺れと同時に停電となったのです。まさか全道とは思いもよりませんでしたが。
苫東厚真火力発電所の停止から始まるブラックアウトは想定されていなかったようです。
「火発長期停止、備えなし 想定訓練一度もなく 苫東厚真からブラックアウト」(北海道新聞2018年9月8日)
「胆振東部地震は、北海道電力苫東厚真火力発電所(胆振管内厚真町、165万キロワット)の緊急停止によって、連鎖的に広域停電になる「ブラックアウト」を引き起こした。北電は大規模停電に備えた復旧訓練を日ごろから行っているが、今回のような設備破損による長期間の運転停止を想定した訓練は行っていなかったという。専門家からは備えの甘さを問う声が上がっている。」
そうであったとしても全道での復旧は早かったと思います。私が住んでいる地域は、9月7日午後7時頃です。札幌市内の他の地域や隣町などはもっと早く復旧していたのですが、それでも早かったのではないでしょうか。
私は当初、停電の原因は送電線が切れてしまったりとか電柱が倒れたりしたことが原因と思っていましたが、そういったインフラら震源地を除けばほとんど損傷を受けることがなかったというのは、心底、すごいと思いました。大阪では今でも停電の地域があるようです。札幌市内でも震度6の地域もあったというのに、インフラは無傷だったのです。
発電所の設備破損は老朽化が原因ではないかと思います。ここは素人なのでよくわかりませんが、北電が設備破損によることを想定していなかったというのは、おそらく今回の規模の地震が起きても破損することはないとされていたのでしょう。 いずれにせよ、早期の復旧は助かりました。
とはいえ、これは日常生活のことです。週明けから企業などの経済活動が始まれば途端に電力不足が懸念され、早々に2割の削減とそれが達成できないときの計画停電が計画されています。
「北海道の停電99.9%復旧 供給は綱渡り、節電求める」(朝日新聞2018年9月8日)
「北海道のほぼ全域に及んだ停電は、8日夜までに99・9%にあたる約294万9千戸で復旧した。ただ電気の供給はなお綱渡りで、政府は2割の節電を呼びかけた。検討中の計画停電は10日までは見送る。11日以降に踏み切る場合、2日前までに知らせる。」
酪農などは、冷蔵ができないためにこれまで収穫したものについてはほぼ全滅とも言われています。
札幌市の都市機能の脆弱さも指摘されています。
このような停電に対して、泊原発を再稼働せよとかいう声があるのですが、あまりの火事場泥棒発言には憤りも感じます。
「北海道地震の大停電にかこつけホリエモンらが「泊原発を再稼働させろ」の大合唱! でも泊原発下には活断層の指摘も」(リテラ)
岩下 啓亮 @iwashi_dokuhaku
「泊が稼働していたら全道のブラックアウトは防げた」
発言者の共通項は「宇宙」。
①北大公共政策大学院。著書『宇宙開発と国際政治』
②北大学院。宇宙環境システム工学研究室、CAMUIロケット
③宇宙開発・科学関連ジャーナリスト
④『日の丸ロケット進化論』ライター
⑤実業家。宇宙企業“IST”代表
8:24 - 2018年9月7日
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泊原発が稼働していたら…
というのは、単なるリスク分散の話に過ぎません。苫東厚真火力発電所に集中しすぎていたというのが当然に指摘されている教訓です。
「2011年の東日本大震災では、東京電力福島第一原発など多くの原発が止まり、首都圏では計画停電が実施された。一カ所に多くの発電設備を置く「集中立地」のリスクへの対応は、震災の教訓の一つだった。」(前掲朝日新聞)
リスク分散のための手段が原発である必然性はありませんし、ではその泊発が震源地になっていたらどうしますか。
全道停電のため、原発の冷却水問題も発生していましたが、それはともかく、私は、やっぱり泊原発が再稼働していなくて良かったと思いました。
これだけ大きな地震が起きるわけですが、それが直撃していたらどうなりますか。
ALASKA21C
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北海道は冬に需要がピークを迎える(日本では)特異な地域のはず。何十万年前の地層がどうのこうのという神学論争で法的に問題のない現実策を封じ込めるようなことをして冬を迎えたら、それこそ反対派の大好きなキーワードの「命」が危険にさらされることになると思います。