真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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たった一人の弟だから『寝ても覚めても君だけを』

2010-01-05 | 読了本review
本日はルビーの新刊で

渡辺ゆいさん『寝ても覚めても君だけを』
 大財閥の御曹司の受様は育ちの良さゆえ常に偉そうですが、
 表裏の無い性格。自慢の弟を猫可愛がりしていている受様で
 すが、なぜか彼は大学生ながら起業して独立を目指していて?!

今回は入学と同時に証券会社を立ち上げた大学生と
ヴァイオリニストになれなかった大財閥の御曹司のカプで
兄弟として育った二人が恋人になるまでのお話です

既刊『寝ても覚めても君だけを』の脇キャラスピンオフ。
既刊の受様の友人が本作の受様になり、
『寝ても覚めても』の四年後が本作になります

受様は財閥の家系の嫡男ですが、
ヴォイオリンに魅せられ、
早々に後継者より音楽を選びます。

しかし十年前のある時期を境に、
なぜか受様の指は一時間で動かなくなり、
演奏家としての夢を断たれてしまいます。

以降の受様は
父の名代として各種パーティやレセプションに
出席する事が主な仕事となります。

本音を言えばこの言う場には出たく無いのですが、
父の代わりが出来るのは自分か弟の二人きり。
受様にとって弟は守るべき対象そのもので有り
大事にしてきた存在で、
とても自分の代わりはさせられません。

受様が大切にしている弟こそ
今回の攻様になります

二人の出会いは受様11才の時。
父親がいきなり小さな男の子を
連れ帰ってきた事から始まります。

多忙な父の唐突な言動に慣れていた受様は
疑い無く攻様を受け入れ、
小さかった攻様も満面の笑みで迎える受様に
懐きまくっていたのですが…

長じた攻様は受様よりも逞しく育ち、
大学入学とともに自力で会社を立ち上げて
多忙な日々を送り、今ではいつも午前様な毎日

昔は見合い話が持ち上がる度に泣き喚いた弟が
自分だけの力で道を切り開く姿を見る事は
嬉しい半面、寂しい気持ちも捨てられません

しかも攻様の秘書が
起業時に時引き抜いたやり手な上に
美人と知った受様は
彼女との仲が気になって仕方ありません。

午前様の理由は彼女とのオフィスラブ

設定としてはBL的な王道なので
受様と攻様の関係やお互いに対する気持ちは
読者的にはわりとスケスケ状態です(笑)が、

どうして攻様が引取られたのかとか
なぜ攻様が起業したのかとか
受様がスルーしてきた問題が解けるごとに
二人の関係が少しづつ変化していきます。

大財閥の御曹司として育った受様は
身勝手で我慢を知らずに自己も曲げ無い上に
後悔どころか先の心配すらしない為、
受様の言動はかなり予想範疇外なので、
最後に大団円を迎えるまでとても楽しく読めました
コメント
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