本日はルチルです
崎谷はるひさん『はなやかな哀情』
攻様ははじめての個展を頓挫する原因になった張本人の美術商に呼び出される。
が待っていたのは倒れている彼で慌てたところを何者かに頭を殴られしまう。
入院とした攻様の元に駆けつけた受様だが、目を覚ました攻様は記憶がなく?!
本作は人付き合いが苦手な若きカリスマ画家と
事件をきっかけに彼と恋人になった刑事のお話ですが、
今回は4年ぶりとなる完全書下ろし長編になります
今回は定番(と言うと語弊があるかも)ですが記憶喪失モノ。
どんな展開なのかもうワクワクでした
今回の騒動は
攻様が受け取った一通のメールから始まります。
差出人は攻様に数年に渡って
嫌がらせじみた妨害を続けていた美術商。
攻様の秀作と素描が出てきたので返却したいと言う内容で
粘着質でしつこい彼の性格を思うと
会わない事の方が問題になりそうだと判断した攻様は
他の打ち合わせのついでに呼び出しに応じる事にします。
そして訪れた美術商の事務所兼自宅で
彼が頭から血を流して倒れているのを発見
慌てて救急車を呼ぼうとした攻様でしたが
背後から何者かに襲われて頭部を強打、
犯人と思しき男が何かを奪うつもりだと事だけが
かすむ意識の奥底に鉛のように沈んでいき…
攻様が次に目覚めた時、
頭を強打した影響で大学卒業直前以来から
現在までの記憶をところどころ失っていたのです
東京で宝飾工房を営む攻様の従兄弟の知らせで
受様が駆けつけるのですが、
攻様は最愛の恋人であるはずの受様に
無関心で無感動な瞳であなたは誰かと問いかけます。
果たして攻様の記憶は戻るのか
受様と出逢うまでの攻様は
他人に無関心で思い入れも無く
攻様が慕っている従兄弟の友人には
すこぶる評判の悪かった攻様ですが
今回、受様と言う鍵を失った事で
受様には決して向けられる事が無かった
昔の攻様にとってソレが普通だった
無関心な攻様の一面が表層化します
長野に戻って
きっかけとなった事件の犯人が捕まって
町の新たな事件を解決しても
攻様の記憶が戻るきっかけは訪れません。
そして攻様と過ごす事で
少しづつ変わってきていた受様も
かつての受様には当たり前だった
攻様との恋に対する諦念も浮上し始めます。
一体どうやったら記憶が戻るのかと
かなりヤキモキするのですが、
戻るって事はシリーズ的にもお約束なので
最後まで安心して展開を堪能できました
記憶がもどるきっかけ自体はわりと有りがちなので
記憶を取り戻すまでのジレンマが楽しみどころなのかな。
本シリーズはまた続刊予定があるそうなので
次作は受様が県警に戻っての
本格的な推理モノを期待しております
崎谷はるひさん『はなやかな哀情』
攻様ははじめての個展を頓挫する原因になった張本人の美術商に呼び出される。
が待っていたのは倒れている彼で慌てたところを何者かに頭を殴られしまう。
入院とした攻様の元に駆けつけた受様だが、目を覚ました攻様は記憶がなく?!
本作は人付き合いが苦手な若きカリスマ画家と
事件をきっかけに彼と恋人になった刑事のお話ですが、
今回は4年ぶりとなる完全書下ろし長編になります
今回は定番(と言うと語弊があるかも)ですが記憶喪失モノ。
どんな展開なのかもうワクワクでした
今回の騒動は
攻様が受け取った一通のメールから始まります。
差出人は攻様に数年に渡って
嫌がらせじみた妨害を続けていた美術商。
攻様の秀作と素描が出てきたので返却したいと言う内容で
粘着質でしつこい彼の性格を思うと
会わない事の方が問題になりそうだと判断した攻様は
他の打ち合わせのついでに呼び出しに応じる事にします。
そして訪れた美術商の事務所兼自宅で
彼が頭から血を流して倒れているのを発見
慌てて救急車を呼ぼうとした攻様でしたが
背後から何者かに襲われて頭部を強打、
犯人と思しき男が何かを奪うつもりだと事だけが
かすむ意識の奥底に鉛のように沈んでいき…
攻様が次に目覚めた時、
頭を強打した影響で大学卒業直前以来から
現在までの記憶をところどころ失っていたのです
東京で宝飾工房を営む攻様の従兄弟の知らせで
受様が駆けつけるのですが、
攻様は最愛の恋人であるはずの受様に
無関心で無感動な瞳であなたは誰かと問いかけます。
果たして攻様の記憶は戻るのか
受様と出逢うまでの攻様は
他人に無関心で思い入れも無く
攻様が慕っている従兄弟の友人には
すこぶる評判の悪かった攻様ですが
今回、受様と言う鍵を失った事で
受様には決して向けられる事が無かった
昔の攻様にとってソレが普通だった
無関心な攻様の一面が表層化します
長野に戻って
きっかけとなった事件の犯人が捕まって
町の新たな事件を解決しても
攻様の記憶が戻るきっかけは訪れません。
そして攻様と過ごす事で
少しづつ変わってきていた受様も
かつての受様には当たり前だった
攻様との恋に対する諦念も浮上し始めます。
一体どうやったら記憶が戻るのかと
かなりヤキモキするのですが、
戻るって事はシリーズ的にもお約束なので
最後まで安心して展開を堪能できました
記憶がもどるきっかけ自体はわりと有りがちなので
記憶を取り戻すまでのジレンマが楽しみどころなのかな。
本シリーズはまた続刊予定があるそうなので
次作は受様が県警に戻っての
本格的な推理モノを期待しております