誤解と思い込みが重なって『心に翼 背にはキスを』

本日はローズキーで

火崎勇さん『心に翼　背にはキスを』
　憧れの先輩・攻様に恋心を抱いている受様は飲み会で酔った攻様を
　送って行った際に彼の寝室に飾られた自分をモデルにした絵を見つける。
　ソレを告げられて驚かいた彼に偶然背にキスされて?!

今回は仕事が出来るが女癖が悪い先輩社員と
バイトで絵のモデルをしている若手社員が
モデルをした絵をきっかけに恋を実らせるまでとなります

受様は高二の時に父を亡くした時に
少しでも家計を助けようと
近所にすむお金持ちの美大生に相談し、
モデルのアルバイトを紹介されます

それから7年。

受様は広告代理店に就職し
受様がしたう美大生もプロの画家となりましたが
受様の中性的な身体はモデル向きだと言う事で
受様のモデルバイトは続いていました。

実はこの若き画家は受様の母似片思い中で
受様にバイトを紹介したのもに下心があったのです

彼はとても良い人ですが息子としては
自分の母の恋人や結婚相手としては複雑です。

それでも２人の恋に大っぴらに反対できないでいたのは
受様が恋していた相手が男性だったからなのです

受様が恋をしていたのは同じ会社の先輩で
仕事上で直接の上司になる男性です。
彼が今回の攻様になります

しかもハンサムで多趣味で陽気な攻様は
相手に不自由しない女好き。
受様の恋は母たち以上に進展しそうも有りません

そんなある日、
宴会で体調不良で潰れた攻様を
受様が自宅に送って行ったら

なんと攻様の寝室に飾られていた絵は
受様をモデルに描かれたモノだったのです

攻様はその絵をベタ褒めした為
受様は自分がモデルだと告白してしまいます。

最初は信じなかった攻様ですが
見せるようにと迫られた背中に柔らかい感触が

受様でも攻様の恋人になれるの

攻様の誤解の元である
画家と受様の母の恋話が上手く絡んでいて
とっても楽しく読めました

とても気に入って飾っていた裸婦画が
受様がモデルだったと知った攻様は
受様を見る目が変わります。

そして受様と画家のアヤシイ会話を耳にした攻様は
二人が付合っていると誤解して
受様にセフレにならないかと持ちかけるのですよ。

この提案の裏には
攻様なりの気持ちの葛藤があるのですが

攻様に誤解されているとは思っていない受様は
どんな理由でも彼と付き合えるのならと
その申し出を受けちゃった事から
攻様は更に誤解を深めていくのです。

最後に攻様の誤解が解けるまで
正にデススパイラルな展開がとっても面白かった

全体的にシリアス路線なのですが
攻様が受様を気にし始めたのが
〇〇フェチだったからと思うと
ちょっとの違いでラブコメ路線だったかも