平成24年の自民憲法改正草案は正しく怪しいものである。⇒その6 前文解釈⑤
さて、草案の「我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。 」と記された四段目を検証する。
先ず、「我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、」⇒「我々は、責任を伴う自由を確保し、国土と自然環境を保全し、」と文面を変えたい。草案の押し付けがましさも少しは緩められよう。
更に、憲法は単なる論説ではないのであり「教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。」の文脈には、何によってわが国を成り立たせるかを具体的に表現するこの文脈は、時と儀に変わる主権者の思いや価値観を無視するものであり、尚勘繰れば、新自由主義を信奉する財界の傀儡自民党への支援を国民に押し付けるような厭らしさも感じられるものである。
続く。
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