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実はワタクシ、駄菓子が好きで。
身体によろしくないからと、さっちゃんにはあまり食べさせないのに
たまにひとりでこっそり買って、こっそり食べたりしています。
駄菓子の魅力は、先ず価格が安いこと。
今どき100円程度で、何種類ものお菓子を買えるという満足感。
更に、工夫を凝らしたような、凝らしていないような、そんなパッケージやネーミングを楽しみながら、商品を選ぶ楽しさ。
そして、口に入れたときの、甘かったり、しょっぱかったりの
あの、なんとも言えない懐かしい味。
そして、魅惑的な胡散臭さ。
例えば、決して美味しくないと分かっているのに、ついうっかり胡散臭い誘惑に負け
あの、「モロッコヨーグル」を小さな木ベラですくって口に含んだときの、あの、「私ってバカね」な、残念感。
駄菓子というより、お酒のつまみなのではなかろうかという、串刺しの甘辛い珍味。
そんな中でも、私が特に好きなのが、ラムネ菓子。
口に放り込んだ時の、ラムネの爽やかな香りと、微かなしゅわしゅわ感。
口の中で溶けてなくなるまで、その爽やかさは口の中に残ります。
私が夏場になると好んで食べる、粒々ラムネ入りのアイスキャンディも
粒々ラムネが入っているからこそ、私の購買意欲をそそるのです。
カバヤのジューシーも美味しい。
明治のヨーグレットも美味しい。
でも、私はやっぱりラムネ菓子。
ラムネ菓子は、ビニールの容器に入った森永ラムネ菓子が一般的かと思いますが
キャンディのように個別包装をした、ちょっとこじゃれたラムネ菓子も、よく見掛けます。
私は時々、袋に入ったお徳用ラムネ菓子を買って(写メその①)
1日ひとつ、ふたつと、ちびちびとしゅわしゅわを楽しむこともあります。
そのくらい、ラムネ菓子が好き。
だから、驚いた。
昨日、サキが私に「お土産」として持ってきてくれたのが
なんと、ラムネ菓子(画像その②)
サキは、私がラムネ菓子が好きなのを知らず、たまたま持ってきてくれたのですが
実はこのラムネ菓子。
奈良のイコマ製菓という会社で作っている、「幻のラムネ」と呼ばれる、「レインボーラムネ
という」お菓子で
購入方法は予約制で、予約してもなおかつ予約できるのが数ヵ月に一度。
かなり入手が困難な、だから「幻のラムネ」なわけですが
サキが、一体どんな方法でこの「レインボーラムネ」を手に入れたのかは分かりませんが
とにかく、私は、私がその存在すら知らなかった
「レインボーラムネ」を手に入れたのです。
もう、高度成長期の昭和でいう、バナナ、又はパイン。
今なら、福島の桃か、夕張メロン。
そんな有り難い気持ちで、この可愛らしいパステルカラーのラムネを口にいれると
直ぐに口の中に広がる、あの爽やかな甘さ。
お?案外しっかりした食感。
暫く舌の上で転がすと
あっ...?
紅茶に入れた角砂糖のように、ゆっくり、すーっと溶けていきます。
サキ!すごいよ、このラムネ!
駄菓子じゃない、ちゃんとした砂糖菓子!
お陰で、昨夜から一粒、一粒と口に入れる度に、素敵な気持ちになっています。
素敵な気持ちになったせいか、サキと会って小学生の頃に戻ってしまったせいか
私が今日なんとなく口ずさんでいて、思わず「はっ!」となってしまった曲は
林寛子の『素敵なラブリーボーイ』(1975年)でした。
さっきちょっと調べたら、小泉今日子も歌っていたらしいけど
我々世代にとって、『素敵なラブリーボーイ』といえば、林寛子なのですよ。