最近、白湯を飲んでいます。
正確に言うと、さっちゃんが夏場に体調を崩して以来、一緒に白湯を飲んでいます。
すっかり体調が回復したさっちゃんは、白湯よりもジュースを飲みたがりますが
(出来るだけジュースは飲ませないようにしていますが)
年がら年中元気な私は、すっかり白湯がお気に入り。
なので、仕事場へも、水筒に白湯を入れて持っていっています。
今朝も、札幌はひどく冷え込んでいましたが
私は、水筒にたっぷりと白湯を注ぎこむついでに、自分のマグカップにも白湯を注ぎ
立ち上る湯気を眺めながら、少しずつ白湯を飲んで、身体を温めていました。
気休めかもしれないけれど、胃の調子が悪いときも
白湯を飲むと、少しだけ痛みが和らぐような気がします。
さて、まだ日も昇らないうちから出勤です。
外はぱりぱりに寒い。
「ぱりぱり」なんて、おかしな表現かもしれませんが
鼻で息をすると、鼻の穴が痛くなるなるくらい、寒い。
頬と鼻を包むようにマフラーをぐるぐると巻いて、完全防備です。
暫く歩くうちに、私は、なんだか不思議な違和感を背中に感じました。
温かい?
確かに厚着はしているけれど、背中の真ん中だけが妙に温かいのです。
温かいけれど、なにか、落ち着かない温かさ。
そう、この感覚は。
私は立ち止まり、背中に背負ったリュックを外しました。
すると、今度は、温かかったはずの背中の真ん中が、急にひゅっと冷たくなりました。
やはり、リュックはびっしょりと濡れています。
中を開けると、やけに軽い水筒。
でも、蓋はきちんと閉じられています。
蓋を開けると…
ああ、やっぱり。
漏れ防止のパッキンをつけてくるのを忘れてしまったのです。
水筒の中の白湯は、少しずつ水筒から漏れ
リュックの中にあったものをつたって外に染み出し
冬物の分厚いジャケットと厚手のパーカーを通り越して
私の背中にたどり着いたわけです。
今日は、自宅でお洗濯した制服が入っていたので
少しでもリュックを軽くしようと、本を入れておかなかったのが、不幸中の幸い。
…ん?
制服!!
私は、水筒の下の制服を取り出しました。
制服は、ほぼ全体的に、ぐっしょりと濡れています。
しかも、手で絞っても水が滴り落ちない程度の、微妙なぐっしょり具合。
これは、もう仕方がない。
この。濡れた制服を着て働くしかない。
時間がたてば、そのうち乾くだろうし。
私は、少しでも早く乾くのではないかと
右手に制服を持って、ぐるぐると振り回しながら歩き出しました。
まだ薄暗い、冷え込んだ冬の朝に
白い制服を振り回しながら歩く中年女。
ややホラーだわ。
数分ほど歩くうちに、私は右手に持った制服の変化に気付きました。
私は再び立ち止まり、制服を確認しました。
こ、凍ってる!!
まるで、のり付けでもしたかのように、いや、のり付けなんて生易しいものではなく
制服が凍って、ぱりっと硬くなっているのです。
ぱりぱりに冷えた朝に、ぱりぱりの制服。
なんて北海道なんだ!
私は、もう何十年も北海道に住んでいますが
寒さで衣類が凍るのを体験したのは、実は初めてです。
それ以前に、リュックの中で水筒の白湯が漏れて
制服がぐっしょり濡れる体験自体が初めてですが。
結局、私はその制服を着て仕事をしたわけですが
案外、慣れるもので。
そして、ばたばたと働いているうちに、制服はすっかりと乾いたのでした。
正確に言うと、さっちゃんが夏場に体調を崩して以来、一緒に白湯を飲んでいます。
すっかり体調が回復したさっちゃんは、白湯よりもジュースを飲みたがりますが
(出来るだけジュースは飲ませないようにしていますが)
年がら年中元気な私は、すっかり白湯がお気に入り。
なので、仕事場へも、水筒に白湯を入れて持っていっています。
今朝も、札幌はひどく冷え込んでいましたが
私は、水筒にたっぷりと白湯を注ぎこむついでに、自分のマグカップにも白湯を注ぎ
立ち上る湯気を眺めながら、少しずつ白湯を飲んで、身体を温めていました。
気休めかもしれないけれど、胃の調子が悪いときも
白湯を飲むと、少しだけ痛みが和らぐような気がします。
さて、まだ日も昇らないうちから出勤です。
外はぱりぱりに寒い。
「ぱりぱり」なんて、おかしな表現かもしれませんが
鼻で息をすると、鼻の穴が痛くなるなるくらい、寒い。
頬と鼻を包むようにマフラーをぐるぐると巻いて、完全防備です。
暫く歩くうちに、私は、なんだか不思議な違和感を背中に感じました。
温かい?
確かに厚着はしているけれど、背中の真ん中だけが妙に温かいのです。
温かいけれど、なにか、落ち着かない温かさ。
そう、この感覚は。
私は立ち止まり、背中に背負ったリュックを外しました。
すると、今度は、温かかったはずの背中の真ん中が、急にひゅっと冷たくなりました。
やはり、リュックはびっしょりと濡れています。
中を開けると、やけに軽い水筒。
でも、蓋はきちんと閉じられています。
蓋を開けると…
ああ、やっぱり。
漏れ防止のパッキンをつけてくるのを忘れてしまったのです。
水筒の中の白湯は、少しずつ水筒から漏れ
リュックの中にあったものをつたって外に染み出し
冬物の分厚いジャケットと厚手のパーカーを通り越して
私の背中にたどり着いたわけです。
今日は、自宅でお洗濯した制服が入っていたので
少しでもリュックを軽くしようと、本を入れておかなかったのが、不幸中の幸い。
…ん?
制服!!
私は、水筒の下の制服を取り出しました。
制服は、ほぼ全体的に、ぐっしょりと濡れています。
しかも、手で絞っても水が滴り落ちない程度の、微妙なぐっしょり具合。
これは、もう仕方がない。
この。濡れた制服を着て働くしかない。
時間がたてば、そのうち乾くだろうし。
私は、少しでも早く乾くのではないかと
右手に制服を持って、ぐるぐると振り回しながら歩き出しました。
まだ薄暗い、冷え込んだ冬の朝に
白い制服を振り回しながら歩く中年女。
ややホラーだわ。
数分ほど歩くうちに、私は右手に持った制服の変化に気付きました。
私は再び立ち止まり、制服を確認しました。
こ、凍ってる!!
まるで、のり付けでもしたかのように、いや、のり付けなんて生易しいものではなく
制服が凍って、ぱりっと硬くなっているのです。
ぱりぱりに冷えた朝に、ぱりぱりの制服。
なんて北海道なんだ!
私は、もう何十年も北海道に住んでいますが
寒さで衣類が凍るのを体験したのは、実は初めてです。
それ以前に、リュックの中で水筒の白湯が漏れて
制服がぐっしょり濡れる体験自体が初めてですが。
結局、私はその制服を着て仕事をしたわけですが
案外、慣れるもので。
そして、ばたばたと働いているうちに、制服はすっかりと乾いたのでした。