吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

じーん...

2015-01-16 17:32:01 | 日記
年が明けて少し経った頃からでしょうか。

さっちゃんと遊んでいるときに、さっちゃんが急に
「げっげ、ありがとう」
と、言いました。

「げっげ」と言うのは、気分が悪くて吐いてしまうことで
去年の夏、さっちゃんが原因不明の体調不良で、何度か吐いていたとき
さっちゃんの様子を見ながら、よく
「げっげ、したいの?」
(吐きそう?)
「げっげ、だいじょうぶですか?」
(具合は大丈夫?)
などと聞いていたのです。

ですから、「げっげ、ありがとう」と言うのは、多分
「具合が悪いときに看病してくれてありがとう」
という意味ではないかと思うのですが
ありがとうだなんて、自分の子供が体調不良のときに放っておく親なんていないじゃないかと思いつつ
体調がすっかり良くなって、体重もすっかり元通りになって何ヵ月も経つのに、なぜ今頃?という思いと
あの絶不調のさなかに、そんなことを思っていたのかという思いとで
なんだか、じーんとしてしまいました。


先日、美人店長のお店でご飯を食べた時に
美人店長が、時々お店に来るという、ある女性の話をしてくれました。

その人は、いつも穏やかで、優しい話し方をする、上品な女性で
なんでもない世間話をしていても、思わず涙だが出そうになってしまうこともあるそうです。

「どうしてそうなるのか、分かったんですよ」

その女性と、よく一緒にお店に訪れる男性が、ある日ひとりでお店に来たときに
その女性が、牧師さまだということを教えてくれたのだそうです。

男性が言うには、その女性が公園を散歩していたときに
向かいから、ゴールデンレトリバーを3匹連れた人が歩いてきたそうです。
女性に近付いたゴールデンレトリバーたちは、うれしそうにしっぽを振ったかと思うと
3匹とも、女性の足元でひっくり返って甘えたそうです。

犬がお腹を見せるのは、「降参」や「服従」の意味があるそうですが
相手を「信頼」していなければ、急所であるお腹を見せることはありません。

「その人に、後で教えてもらったんですけど
 どうも、ヒーリングの力も持っているらしくて」

それを聞いたときに、美人店長は、なぜ涙が出そうになったのか、納得が出来たそうです。

「お店はいつも暇だけど、こうやっていろんな人に出会えて
 いろんな話を聞けるのが、一番の宝物だと思うんです」

そう言って微笑む美人店長は、とても素敵でした。