小さく、大きく、そして深く。

今日はお休みだったので、父と母び会いに行ってきた。

転院して間もないため、検査やらなにやらで、今はナースステーションに近い２人部屋にいるのですが
母と同室の女性とは、まだ会釈ぐらいしか交わしたことがないのですが、小柄ながら眼光鋭く
父に言わせると、「意地悪そうなばーさん」です。
「お母さんが、地悪ばーさんに負けるわけないでしょ」と、答えてはみたものの
今の母は、かつてのような、好戦的で攻撃的で、挑発的な気配は微塵もないのよね。

母の体重は、現在23kg
小学２年生女子の平均体重が23.4kgらしい。
どんどん小さくなっていく母。
その母の手を、大切そうに握って優しく話し掛ける父。
母の薄く開いた瞳は、父を見つめている。
言葉のない会話。

どうやら父は、私が思っている以上に母のことが好きらしい。
我が儘で意地悪で、兄や私の前で平気で父を罵っていた母なので、私に理解できないのだけれど
父の、母への思いは、やたら大きく、嘘みたいに深い。

正直、凄いと思う。

二人は、来月結婚記念日を迎える。