医師らがシンポ 「全額国費で賃上げを」
![]() (写真)シンポジウムで現場の実態を交流する参加者=22日、東京都文京区 |
全国医師ユニオンなど医療関連団体や個人でつくるドクターズ・デモンストレーションは22日、東京都内でシンポジウムを開き、地域医療を守るために医療者増員と診療報酬の引き上げが必要だと訴えました。
植山直人共同代表(全国医師ユニオン代表)があいさつし、病院統廃合や縮小、医療従事者不足、医療を受ける権利の侵害など医療崩壊の危機が広がる背景に国の医療費抑制政策があるとして、物価高の中での診療報酬抑制が危機を進めていると強調しました。
村上晃弁護士は「医療へのアクセスは人権だ。整備・拡充する責務は国と自治体にある」と指摘。マイナ保険証や高額療養費の自己負担額上限引き上げ方針、病床削減など医療へのアクセスを阻害する政策を批判し、国民のアクセス権と医療従事者の人権、双方の保障を国に求めようと訴えました。
リレートークで立川相互病院の高橋雅哉院長は「40年間の低診療報酬で病院は赤字。赤字は政権によってつくられている。突破するために医師養成数増と診療報酬増が必要だ」と強調。日本医労連の佐々木悦子委員長は看護師の人手不足を解消するために「実態に見合った人員配置と報酬改定、全額国費による賃上げ策が必要だ」と訴えました。
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