この本は、ニーチェの哲学の著作から、良いと思われるニーチェの言葉を選別して、分類し、それをまとめた本です。
そもそも、哲学は、正直なところよくわかりませんし、その対象も、いろいろで実際何を研究する学問なのかというところはあまり明確じゃない気もします。
実際に大学とかでやっている人でもなかなか説明は難しいのはないかと思うのですが・・・・
でも、あらためて具体的な言葉で指摘されると、なるほどと思うことはかなりあります。
この本自体は難解な感じには書かれていないので、読みやすいです。いろいろな具体的な言葉と話しが書かれていて、自分の日常生活を考えさせるところもあります。(だからといって、変わるかどうかはまた別問題かもしれませんが・・・)
本の記載の中には、賛否両論ありそうな御言葉もあるような印象も受けましたが、結局のところ、それぞれ個人の感覚の違いもあるはずなので、受け入れられるかどうかは、多少個人差があるかもしれません。
個人的に気に入ったのは
「朝起きたら考えること」
「一日をよいスタートで始めたいと思うなら、目覚めたときに、この一日のあいだに少なくとも一人の人に、少なくとも一つの喜びをあたえてあげられないだろうかと思案することだ。」「その喜びは、ささやかなものでもかまわない。」「そうして、なんとかこの考えが実現するように努めて一日を送ることだ。」「この習慣を多くの人が身につければ、自分だけが得をしたいという祈りよりもずっと早く世の中を変えていくことだろう。」
(引用「超訳ニーチェの言葉」フリードリヒ・ニーチェ白取春彦編訳 ディスカヴァー)
です。
そういえば、昔、「ペイフォワード」という映画がありましたね。
主人公の少年が、「世の中の良くするためには?」という学校の宿題に、答えを考え、実践する映画でした。この映画もすごく良かったですね。
見てない人には、この映画はお勧めします。