十月十九日午前、別保原野のいつもの場所にハタケシメジを採りに行ったが、十一日のときとはがらりと変わり、辺りは終盤の様相を呈していた。所々に幼菌を残してきたが、時季的に成菌になるまで育たないだろう。何度か楽しい思いをした場所だから、来季も期待したい。
しかし、ハタケシメジが出る土壌であれシイタケが出るミズナラの倒木であれ、その他、腐朽が進んで樹木の成分が失われると、キノコの発生は次第に少なくなる。これまでに経験したハタケシメジの発生の盛衰から判断して、この別保原野のハタケシメジも最盛期を過ぎ、衰退へ向かっているように感じられる。数年後には新しい場所を見つけなければならないだろう。最近は、団塊の世代が定年を迎えたせいか、パークゴルフ場に人があふれているのと同様に、山菜やキノコも競争が激しい。入山者が増えるとマナーが悪い者も増え、飲食物の容器やタバコの吸い殻など、ゴミが捨てられている場所も少なくない。
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