<滝川市にある北門信用金庫本店>
2008 年(平成 20 年)5月に、「14 人の定期預金口座を、 無断で解約するなどして、 7, 500 万円を着服したとして、 懲戒免職処分 」(4月 14 日付『 北海道新聞 』夕刊・第 14 面 )されていた、 北門信用金庫・元職員が 14 日、業務上横領容疑で北海道警砂川署に逮捕された。
昨今は、 全国で金融機関職員の不祥事が後を絶たず、 顧客情報の紛失あるいは漏洩事件も多発している。 預金者にスズメの涙の利息しかつけないのに、無断で元金を引き出すとは言語道断である。○○信金とか□□銀行などと格好をつけても、悪徳高利貸しと何ら変わらない。
さらに、 同年8月 11 日には、 江別中央支店副支店長が、顧客の普通預金から90 万円余を着服し、 懲戒解雇( 8月 12 日付・同新聞・第 27 面参照 )されているから、 毎度お馴染みの「 内部管理体制の充実強化」は、飾り文句に過ぎないと知れる。
第一地銀の北海道銀行も、 平成 22 年2月12 日、 顧客情報2万4千 600件を紛失したと発表( 10 年2月 13 日付『讀賣新聞』第 29 面 )し、 誤って廃棄した可能性が強く、今後、情報管理を徹底すると陳謝しているが、なに、これまでと扱いが変わることはないだろう。始めから、客を客とは思っていないのである。