タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

道東自動車道の橋脚周囲の裸地に外来植物の群生出現

<橋梁工事用の裸地に群生するコメツブウマゴヤシ>

 道東自動車道の本別 IC 阿寒 IC 間延伸によって、釧路地方では長距離移動の利便性と物流の効率性が格段に向上したが、他方で、谷に橋梁を構築し、急峻な山肌を削り、山腹にトンネルを掘る大工事がもたらした自然破壊の無残な様が各所で露わに表出している。
 さらに先日、ホザキシモツケ撮影のために訪れた庶路 IC 近くの橋梁工事用裸地で、外来植物のコメツブウマゴヤシが群生しているのを見て、植生破壊の凄まじさに驚きを禁じ得なかった。我々には、得たものと失われたものを、偏見なしに検証する責任と義務があるのではないか。

学名 Medicago lupulina
種名 コメツブウマゴヤシ
分類 マメ科ウマゴヤシ属

 ヨーロッパ原産の外来種で、日本には、江戸時代に牧草として導入された。日本全土に広く分布、牧草地・畑地・路傍などに自生する越年草。
 茎は基部から多数分岐し、地面を這って斜上する。葉腋から伸びた長い花柄の先に、径2〜4㍉の黄色蝶形5弁花を 20 30 個つけ、頭状花序をなす。草丈は 30 60 ㌢と比較的高く、全草に長毛が密集し、茎は4稜で四角形。近似種のコメツブツメクサやウマゴヤシとは、草丈・花の数と大きさ・毛の有無などで区別できる。
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