タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

霜降り山野にてマユミの朔果割るる

<降霜の時季に山野を赤く彩るマユミの朔果と種子>

 キノコを求めて晩秋の山に入ると、あちこちで、マユミの朔果の外皮が四つに割れ、中から赤い仮種皮に包まれた種子が現れている。

 特別珍しいものではないが、この秋は、8月後半に北海道を直に襲った台風で葉が傷んだ上に、比較的気温が高い状態が続いて紅葉が遅れ、森の中が殺風景なので、マユミの種子が一際目立つ。

 写真では明瞭でないが、四枚に割れた外皮の内に一個づつ種子が収まっていて、一個の朔果から四個の種子が顔を出す。葉の緑・外種皮の淡紅・種子の朱赤の対照の妙に惹かれ、キノコのついでに撮影した。
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