三月二十一日、釧路の<月の出>は午前2時39分、<月齢>は24日、東寄りの空で午前五時三分に撮影した。<月の出>は毎日少しずつ遅くなって、二十七日に<朔>となる。
わが国では、明治五年にグレゴリオ暦(太陽暦)が採用されたため、日本人の生活習慣はそれまでの太陰太陽暦から乖離し、今では、月の満ち欠けと日常生活との関わりは希薄となった。
春分・秋分を中日とし前後各三日を合わせた七日間に行われる仏事を<彼岸会>というが、通常は神道の場合も、祖先を供養する行事として墓参りの習慣が定着している。我が家では、中日(二十日)の混雑を避け、二十一日に墓参りをした。
この日は、気温があまり上がらず北西の風が冷たかったが、晴天で、幌呂原野から阿寒の山並みを遠望することができ、おまけに、エゾアカゲラの撮影に成功したのは望外の喜びだった。後頭部が赤ければ雄だが、この写真では不明。
写真中段<左>は阿寒富士と雌阿寒岳。カメラを右に少しずつ移動させ、写真下段<左>は雄阿寒岳。私にとっては、眺めても登っても、単調な活火山の雌阿寒岳より、原生林に囲まれた雄阿寒岳の方が魅力的である。
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