タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ クレソン摘み 07/4/6 ≫

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 今日、4月6日は、朝から好天で風もなく暖かかったので、女房とクレソン摘みに出かけた。この生育場所は、湧き水が流れる窪んだ湿地で、水が見えないほど一面にクレソンが繁茂していた。ところが、3年ほど前、定年退職した暇人が、わずかな小遣い稼ぎを当て込んで、ある程度生長した時期に、所かまわず鎌で根際から刈り取って業者に売ったため、大きなダメージを受けた。営利を目的に、山菜の生息地を荒らす者たちに苦言を呈したい。その後、幸運にもこの場所は、写真でわかるように、部分的に少しずつ回復傾向にある。今春は、暖冬のおかげで生長が早いと思って出かけたが、周囲は残雪に囲まれ期待はずれとなり、適度な大きさに育ったものを摘みとるのに苦労した。
 クレソンは、属名も種名もオランダガラシで、俗にミズガラシとかミズナと称する地域もある。最近は、本来の生態系に悪影響を及ぼすとして、野生化した外来種への風当たりが強いが、クレソンの場合は、在来種への圧迫・遺伝子の攪乱・第一次産業への被害といった深刻な問題は生じていないので、春の山菜として大事に残したいものの一つである。在来種と共存し、長期間を経て新しい生息環境に適応した外来種を、一把ひとからげに悪者として駆除する必要はあるまい。

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