タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪田舎家のラズベリーと天然ジャム≫

P1130024 田舎家の敷地の北側、住宅と物置小屋に挟まれた十坪くらいの空き地に、いつの頃からかラズベリーが生え、今は足を踏み入れる余地がないくらい一面に繁茂している。恐らく小鳥が種子を運んで芽生えたのだろう。
 平成十八年から毎年、赤く熟した実を八月~十月中旬に三、四回摘みに出かける。市販品のジャムで用いられるゲル化剤・酸化防止剤等を一切用いない、砂糖を加えるだけ(果実に酸味があるのでクエン酸ナトリウムを添加する必要もない)の純度百%の天然ジャムを女房が作る。果実をアルミの大鍋に入れ砂糖を加え、適度な固さになるまでヘラでかき混ぜながらグツグツ煮つめる。出来上がったジャムは、透明なプラスチック容器(90㏄)に小分けし冷凍保存する。
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 今年の初摘みは八月三日、適期が過ぎていて容器八個分の収穫だった。
P1130480 その後、天候不順(高温多雨)のため九月一日と九日は収穫がなかった。二十四日、TKNの山林でハタケシメジを採取し、田舎家で大量のラズベリーを収穫。このときは容器二十個のジャムが出来た。
 私の昼食はいつもトースト三枚で、一枚の三分の二にジャム、三分の一にマーガリンをつけて食べる。今年は、残りの実付き具合から判断して、十月下旬までにまだ二回の収穫が見こめる。一度手作りジャムの味を覚えると、大量のゲル化剤を混入した市販品は食べる気がしない。製造業者は、原材料よりゲル化剤のほうが多い製品をジャムと称し販売して恥ずかしいと思わないのか。見た目は美しいラベルを貼って、売れればそれでよいというものではなかろう。

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