この数日、五千㍍上空の氷点下45℃という強い寒気に覆われ、北海道は厳しい寒さがが続いている。特に晴天で風が弱かった道東は、昨日、放射冷却現象により各地でこの冬一番の冷え込みだった。
釧路では、昨日の最低気温には及ばなかったが、五日の朝も、六時四十三分に氷点下20.1℃まで下がった。いつものようにスズメに餌を与えようと六時五十分に玄関のドアを開けると、ロッケリーの雪山から僅かに姿を現したベニシタンの実をついばんでいたツグミが二羽、雪の上を走って素早く近くのオンコに枝の中に逃げ込んだ。
私が近づくと、一羽は雪上に下りてどことなく姿を消し、他の一羽は電線に飛んだ。 一月上旬には、ヒヨドリとともに街路樹のナナカマドの樹に多数群れていたが、いまは実を食べ尽くし、姿が見えなくなっていたので、思わず「おっ、ツグじゃないか」と声をかけた。
この小さなベニシタンをどのようにして見つけるのか分からないが、厳寒の雪の中で餌を見つけるのは大変なことだろう。状況が厳しくなると、やがて給餌台にも入る。氷点下20℃をものともしない野鳥と比べると、人間はなんとひ弱なことか。天下を取ったつもりの小沢一郎など哀れなものだ。
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