レトロなお部屋に住む

　以前から何度もお問い合わせを頂いたＫ様がご来店されました。
若い女性に人気の２階以上・バストイレ別・室内洗濯機置場をご希望され、準備していたお部屋は築浅タイプのお部屋。
きっと気に入ってもらえると思ったけれど、Ｋ様の場合には駅よりも学校に近く、和室でも洋室でも可。
『あんまり古いのは・・・でも、綺麗に手入れされていればＯＫ！予算は、とにかく６万５千円迄』との事。
国分寺と小金井のファイルを睨めっこして、やっと『この部屋を観に行きたい』と言って頂いたお部屋は２件。
１件目は比較的若い人に人気のタイプで、悪い部屋では無かったけれど、ピンと来ない様子。
２件目は、大家さんが１階に住む女性限定のお部屋をご案内。
何だかとってもレトロ柄のＣＦ張リのキッチン。バランス釜（新品）和室・・・でも板張り部分があるので、畳は６帖だけど７帖分の広さ・・・。２階のお部屋でとっても日当たりの良い南向き。
『私・・・ここが良いかも・・・。何か落ち着く』と言って、お申し込みされました。
どうやらレトロなお部屋を好む女性だったようです。

　和室を嫌う若い人が多いですが、冬場は畳の方が暖かいのですよ？
特に女性は体が冷えやすいので、フローリング貼であっても結局はラグやホットカーペットを敷く等して、エアコンにプラスした暖房を使う事をお薦めします。
まして、フローリングの上にお布団を敷いて寝るという方がいらっしゃいますが、それはそれは寒いと思うのですよ・・・。
何といっても自分の住む部屋を選ぶ時には、玄関を開けた時に『ホッとする』感覚が大切ではないかと思います。
最新の設備が整った高級マンションに憧れる方もいらっしゃいますが、自分にとってホントに住み心地の良いお部屋は、グレードの良さよりも自分を癒してくれる空気が感じられるか、感じられないか・・・そういう選び方が本来の住み心地の良さというものではないかと思います。
工夫次第で和室も、とってもアジアンテイストな空間を作る事が出来ますし・・・
京壁にフローリングカーペットを敷いて簾を掛けたり、タペストリーを飾ったりすると、最近のハウスメーカーで建てたお部屋よりも一段の味のある演出をすることが出来ます！
人気の設備が自分の基準ではないはずですから。
私ならアンティークな家具や生成りの布を使って、レトロな空間を楽しんでしまいたいわぁ～

今の生活と同じように過ごせる方が良いか？
今の生活を変えたいから違う部屋に住みたいのか？。
等・・・基準もそれぞれです。
自分にとっての、いい部屋。
それが何よりです！