ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

仕事帰りに・・・勉強の為、バッセのアポロ・エピクリオス神殿へ

2012-09-26 00:00:01 | 出張
毎日、撮影が順調に進捗している。

そこで・・・少し早めに現場を後にして、バッセのアポロ・エピクリオス神殿へ『勉強の為』見学に
行くことにした。

断っておくが・・・あくまでも、『勉強の為』の見学である。


このバッセのアポロ・エピクリオス神殿・・・毎日通っている山道の脇にある。

現在は、崩壊が進んでいる為に・・・その保護を目的とした、まるでサーカス小屋の様な覆いが
掛けられてしまっている。

因って、外から見た限りでは・・・中に何があるのか?は、判らない。


道路端にあった・・・神殿までの道路標識。



上の標識には・・・Figlia(調査地のフィガリア)まで、3km。
下の標識には・・・Temple Epikourios Apolon(アポロ・エピクリオス神殿)まで、
11kmと、表示されている。

その下には・・・NEDA(ネダ川)の標識なのか?・・・手書きの看板が見えるが、距離表示は無い。



ほどなく・・・目的地の神殿に到着した。

これが・・・現在の神殿を覆っている外観の様子なのだが・・・情けない。



しかし・・・現在のギリシャの経済状態を鑑みると・・・予算上、仕方がないのかもしれない。

肝心の、サーカス小屋の内部はと言うと・・・一足小屋に立ち入ると、外観とはうって変って素晴らしい建造物が現れた。



この神殿・・・有名なアテネのパルテノン神殿を設計した建築家であるイクティノスが、AD420年頃に
建築したとされており、ドリア式・イオニア式・コリント式の様式が随所に見てとれる。

なんと・・・建築されたのは、アテネのパルテノン神殿よりも前だと言うから、驚きである。

良く見ると・・・柱のディテールに時代の変遷も見て取れる。

パルテノン神殿のそれとは・・・少し形状が違うようである。


今から遡る事・・・2400年ほど前の建造物である。

このイクティノス・・・その後、アテネのパルテノン神殿を設計したと言うから、
この神殿を設計したノウハウが随所に生かされているのは間違いなさそうだ。


この素晴らしい神殿ではあるが・・・戦争にでも使ったのか?鉄製の楔等が、多数盗難にあっており、
修復が急務である事には間違いない。


ギリシャ国内は下よりヨーロッパでは超有名なこの神殿も、交通の便が悪い上に、近くに観光地も
無いことから、恐らく日本人で訪れた事のある人は少ないのではなかろうか?


次回に・・・続く。





アンドレッツィナのメインストリート

2012-09-25 06:17:17 | 出張
今日は、アンドレッツィナの町を少し紹介しようと思う。

これが・・・町の中心部にある泉前広場のメインストリートだ。



ギリシャでも田舎の町の中の道は道路は幅が狭い。
しかし、この道がメインストリートなので、この道を通らないと何処へも行くことが出来ない。

その為、朝などは観光バスが通過するので、車のすれ違いが出来ずに、しばしば渋滞することも・・・。


別の角度からも見てみる。



この道路両側にある広場には、夕方になれば大勢の人が集まって、過ぎ行く夏を惜しむ様に・・・かどうか?
は知らないが、近くのカフェで注文した飲み物を飲みながら何時間も話込んでいる。

そんな訳で・・・この周辺に集まって来る人達は、殆ど観光客ではない。

多分、大部分が・・・地元の人達だと思われる。


日本人の私の感覚からすると、良くもまあ毎日たむろして、話すことが有るものだ・・・と、感心してしまうので
あるが・・・

その辺に、経済成長の進捗度合いの違いがあるのだろうと、思わずにはいられない。



町の中心部にある、その泉前広場の様子。



中央の大きな木の根元から、泉が湧き出ている。



この泉・・・木の中に水道管が取り込まれてしまっていて、歴史を感じるのだが、実はこの泉・・・今でも現役で、
この辺のレストランやカフェで出される水は、全てこの水が供給源なのだ。

事実・・・私も、この水を毎日汲んでは現場に持参しているのだ。

ホテルなどの水道水は・・・飲むと少しヤバイのだが・・・この泉の水は大丈夫・・・???
アンビリーバボー・・・一体・・・なんのこっちゃ・・・と思うのは、私だけ?



この路地は、毎日夕食を摂る為に通ったレストランまでの道である。



この路地を30m位入った所に、老婦人が経営するそのレストランがある。


基本的に・・・アンドレッツィナの様な山岳地帯にある田舎町は、斜面に張り付く様に広がっているので、
大部分の路地は、写真の様に狭くて階段状になっている。


後日・・・この路地でクワットコプターを使って動画撮影を行った。

勿論、その撮影は私の趣味で・・・仕事などではない。

いざ撮影すると・・・路地の奥はどんどん狭くなり、その上急坂になっていて、
とても着陸出来る様な場所は無い。

路地の入口付近のロケハンは行ったのだが、奥までは・・・。

いい加減なロケハンがたたって、ご想像の通り・・・冷や汗がでた。


その動画・・・少し落ち着いたら、何れYou Tubeにでも動画を投稿したいと思っている。

次回に・・・続く。


田舎町の夜は暗い

2012-09-23 14:53:57 | 出張
ギリシャでの滞在先であるアンドレッツィナは、ペロネソス半島の西側に広がる、アルカディア地方の
中に位置する。

残念ながら・・・日本で発行されている観光雑誌等には、その村?の名前は載っていない。


地図上で、メガノポリとオリンピック発祥の地として名高い、オリンピアを直線で結んだ中間点位の所に、その村はある・・・多分。


興味のある方は、地図で確認してみると良いだろう。


標高は・・・多分、約600mほどであろうか?

私が住んでいる長野県と、大体同じ位の標高である。


私の住んでいる村もそうなのだが・・・御多聞に漏れず、アンドレッツィナでも同様で
夜の通りは些か寂しい様である。



夜が明けると・・・市が立っていた。



色々な出店がある・・・あれ・・・良く見ると魚屋さんも来ているではないか。



珍しいので写真を撮ったが、何の魚なのかは判らないが・・・品数はそう多くは無い様だ。

良く見ると・・・魚屋の親父が警官に職務質問でもされている様だ。

まあ・・・冗談だが・・・その割には、魚屋の親父の表情が冴えない。

まさか・・・本当に職務質問でもされているのか?


次回に・・・続く。






フィガリアの村にも、遂に秋の兆しが・・・

2012-09-22 07:09:25 | 出張
今回の調査では、事前にフィガリアの皆さんに撮影場所である、城壁周りの樹木の伐採を御願いしていた。



こんな感じで、伐採した所意外は樹木が生い茂っていて、容易には立ちいる事も出来ない状態だった。

そんな状態では撮影も儘ならない事から、今回村の人達に伐採を御願いしたと言う訳だ。

実際に伐採に従事して頂いた方は、多分8~10人である。


そもそもこの村の住人は・・・28人しかいないのである。

年寄りから子供まで含めて、全部で・・・28人である。

その中から・・・6~8人が伐採に従事して頂いたと言う事で、恐らく働ける村の人が総出で
我々の撮影のお手伝いしてくれたのだろう。

それにしても大変な作業だったと容易に想像できる。

感謝・・・である。


今日は、その作業終了を祝し、昼食を兼ねたご苦労会を行なう事になっている。


と言う事は・・・今日はもしかしたらご馳走にありつける?・・・なんてね。


そうとなれば・・・撮影など上の空。

サッサと終わらせて・・・宴会へ行こうと言う事になったのだが・・・現場に到着すると
その日の作業現場は超難度スペシャルA。

こりゃ~・・・とても終わらんばい・・・


それでも何とかやっつけて、村のタベルナ(食堂)へ急行した時には、集合時間から1時間ほど
過ぎていた。


当然、ご苦労会は始まっていたが・・・なんとか料理にはありつける事が出来そうだ。



この村人達のお陰で・・・撮影作業もスムーズに行なう事が出来た。


これが・・・ギリシャのトラディッショナルな肉料理であるスブラキである。


他にも名前は判らないが、肉団子を串にさした、団子3兄弟の様な料理や、マトンの焼き鳥版の様な
肉料理が並ぶ。

味は・・・素朴な味とでも言おうか・・・決して、柔らかくてジューシーな肉ではない。

しかし、良く噛んで食すると・・・何処か懐かしい、純粋に肉そのものの味がするのである。


肉は基本的に牛肉は無くて(もしかしたら有るかも?)、羊やヤギの肉や鶏肉が多い。

因みに、この辺は山間部なので・・・基本的に魚料理は無い。

勿論・・・個々の家庭では川魚などは食べていると思われるが、少なくともタベルナでは供給されていないのだ。


宴会が終わった後・・・作業を行って頂いた中の1人が、家に来てお茶を飲んで行かないか?
と誘ってくれた。


お言葉に甘えて・・・皆でその人の自宅に移動。

その人の名前は忘れてしまったのだが(失礼)、仕方が無いので、ここではおじさんと呼ぼう。


そのおじさんから、何を呑む?と聞かれたので・・・フラッペ(アイスコーヒーの意)を注文?


何か・・・喫茶店にでも来た様な錯覚に陥ったのだが・・・それもその筈、最近までアテネで結婚式の
披露宴まで出来るような大きなレストランを経営していたらしい。

その内に・・・サボテンの実を食べてみないか?・・・と勧められる。

興味本位で、是非食べたいと言うと・・・出てきたのがこれである。



恐る恐る食べてみた・・・意外においしい。

何か・・・マンゴーの様な味なのだ。

但し、小さな硬い種が沢山入っていて、少し食べずらいのがネックであろうか?

サボテンに生っているときは・・・こんな感じだ。



この実を不用意に素手で触ると・・・細かな刺が一杯生えていて、大変な事に・・・。


そのおじさんに、アテネでレストランを開いていた時の話や、村の生い立ち・歴史を聞いていると・・・
何と無く雲行きが怪しくなってきたではないか。

お邪魔した民家のテラスから覗くと・・・谷の方から、ガスも上がって来ている。

遠くで・・・雷まで鳴り始めた。



その内・・・雨が降り出した。

時間の経過と共に・・・雨の降り方が激しさを増してきた。

こりゃ・・・暫く帰れそうもない雰囲気だ。


既に、ギリシャには数回訪れているのだが・・・初めて、この様な天候に遭遇した。


おじさんに聞いてみると・・・どうもこの雨、この地に秋の訪れを告げるサインの様だ。


このサインを境に・・・気温もどんどん日増しに下がって、秋も深まって行くとの事。

一見した処、広葉樹など無いので、まさか紅葉など無いとは思うのだが・・・少し、日本のようだね。

次回に・・・続く。








Sさん・・・プロポを崇拝・・・?

2012-09-20 00:00:01 | 出張
遠いギリシャの地で、私は撮影の為にラジヘリを操縦している。

今回撮影は、Sさんにお願いして、急造撮影チームでフィガリアの撮影に臨んでいる。

2人3脚で、毎日撮影作業を行っているのであるが・・・。


撮影中の私は、現場の足場が悪い事は勿論だが・・・300m以上遠方までヘリが飛んで行っているので操縦に忙しく、Sさんの様子など気にかけている余裕などない。


しかし作業終了後に、同行した学生さんに撮って頂いた作業写真を見ると・・・何やらSさん、プロポを拝んでいるではないか?



この茨や、アザミなどの刺トゲ植物が生い茂る草原の中にしゃがみ込んで・・・ひたすら拝んでいる?

此処はギリシャ正教の地・・・いつの間に信者になったのか???


しかし・・・それにしては、拝み方が変なのである・・・もしかしたら・・・悩んでいる???


この行為・・・実は、テレビモニターを覗き込んで撮影している為に、この様な格好になったらしい。


一生懸命に撮影して頂いているのだが・・・何んとも、格好がわるいのである。


そんな事言ったって・・・なりふりなどかまってはいられない、と言う事なのだろう。

しかし・・・もうチョットスマートに撮影出来ないものなのかな~?


人の振り見て、なんとか・・・と言う諺もある。

やはり仕事は・・・スマートにしたい。

したいモノである。


私も・・・注意するとしよう・・・ナンテネ。

Sやん・・・毎日撮影お疲れ様・・・明日もその調子でたのむよ~。


次回に・・・つづく。