仮名指導について質問が来ているのでお答えします。
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ひらがな指導プログラム
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カタカナ指導プログラム
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質問:通常学級で「河村式」のプログラム、使える?使えるんならどう使うと良い?
回答:使えます。というかむしろ是非使って下さい。開発段階の協力者の中には通常学級の担任も含まれます。文字の記憶に関する各種研究には知的障害を伴わない子も多数参加してくれています。
ただし、一点異なるとすれば、人数が多いための個別指導が全員に実施できないという点でしょう。本書の記録用紙も同様に、せいぜい同時に10人程度までが前提で、それ以上の人数になると記録用紙の記入そのものにかなりの時間を要してしまいます。
そこで「多層支援」の考え方が大切になります。この考え方はざっくり言うと「全体に対して良い指導をして、覚えられなかった子の数を徹底的に減らす」「その上で、覚えられなかった子に個別指導を実施する」という感じになります。30人学級の場合、「全体へのカードやプリントで覚えられなかった子」というのを大体5人以下に減らすことを目指しましょう。その上で「朝の支度をしている時や授業前の5分休みに呼び出して今日習う仮名を先に教える」「給食の後にちょっとカード学習をやってみる」という程度のうっすらした支援でさらに2~3人程度をカバーし、最後の1~2人は授業中に他の子がプリントを書いている間に張り付いて個別指導する、というように、段階的に支援を行っていきます。
また、知的な障害を伴わないADHD児の中には非常に速いペースが「飽き」が生じる児童がいます。本書のプログラムでは同じレイアウト、同じ絵、同じ言葉に対して仮名を書く練習をするため、「覚えやすいが飽きやすい」という弱点があります。飽きにくさを確保するという意味で、別の挿絵の入ったプリントを併用するのも良いでしょう。
☆マニアックなことを勉強する余力がない方もご心配無用。拙著では誰でもできるようにセッティングされていますので、第1章を読んでください!
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バックナンバー
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
質問:家庭での使用
質問:鉛筆が持てない
その10
その11
では、次回はこれに続く指導法を解説します。