ひらがな指導プログラム
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カタカナ指導プログラム
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教育界にもユニバーサルデザインの波がやってきましたね。
これは大変望ましいことですが、原理的なところが忘れられつつあるなぁと思い、しばらく前に建築なんかのユニバーサルデザインをレビューしつつ文字指導プログラムの開発ガイドラインを出したことがあります。
https://gssc.dld.nihon-u.ac.jp/wp-content/uploads/journal/pdf18/18-303-311-KAWAMURA-2.pdf
ああ、過去の院生時代の不出来な論文よ、穴の中に埋めておきたい、、という訳にもいかないのです。
なぜならば代替品がないのだから、、、
このガイドラインは漢字向けの物ですが、基本はひらがなでもカタカナでも同じです。以下のような感じで、これを網羅できるようにプリント類を作っています。
(1)適正な教材のサイズ |
・紙面・マス・文字の大きさや,行間の広さは適正か |
(2)コントラスト |
・文字と背景,筆記具の色のコントラストは十分か |
(3)利き手への配慮 |
・どちらの手で操作しても読み方が確認できるか |
(4)構造の簡単さ |
・簡単な手順で学習ができるか,視線の流れは一定か |
(5)挿絵の使用 |
・漢字の意味を表す挿絵を付しているか |
(6)刺激量の調整 |
・余計な刺激を含まず,シンプルか |
(7)最低限の作業量 |
・必要最低限の作業量か |
(8)配色への配慮 |
・多様な色覚に配慮した配色か |
(9)誤りへの寛容性 |
・予備のマスが用意されているか |
(10)補助の余地 |
・予備のスペースが用意されているか |
(11)次の課題の確保 |
・早く学習を終えた児童用の追加課題は用意されているか |
(12)習得状況の確認 |
・テスト等の習得状況が確認できる仕組みがあるか |
(13)個人差への対応 |
・認知特性や習得状況に応じて課題が選択可能か |
(14)差別感と不快の排除 |
・児童より下学年の学年が表示されている等,差別感や不快感はないか |
(15)活用機会の確保 |
・学習内容を汎化させる課題は用意されているか |
(16)教師側の使いやすさ |
・教師に過剰な負担はないか,高度なスキルを要さないか |
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では、次回はこれに続く指導法を解説します。