宮崎駿監督の「風立ちぬ」観てきました。
いい作品でした。
奇想天外な事も起きずにたんたんと物語がすすんでいく。
日本の戦前の美しい風景を背景に、、、
零戦を設計した主人公の物語、恋愛物語でもあるが、
物事に懸命に取り組む青年の話であり、ひたむきに一生懸命に生きる素晴らしさを強く感じた。
主人公は零戦の設計者である堀越二郎をモデルに、ストーリーは堀辰雄の小説「風立ちぬ」を元にしています。
主人公の婚約者の菜穂子は実在の人物がモデルになっています。
小説「風立ちぬ」の作者の堀辰雄の婚約者は実在の方で、矢野綾子と言います。
実在の矢野綾子は堀辰雄と知り合った翌年に結核のため富士見高原療養所に一緒に入り、さらにその翌年に死去しています。
このように宮崎駿監督の「風立ちぬ」のヒロインの菜穂子は矢野綾子がモデルとなっています。
実際の堀越二郎はと言うと、須磨子と言う奥さんがおり結婚し、お子さんもいます。
実在の二郎は77歳で死去し、奥様も天寿を全うされたようです。
ですから、二郎と結核少女の悲恋は小説「風立ちぬ」を参考にしております。
因みに、実際の堀越二郎の奥様です。
宮崎駿監督は、戦争反対論者です。
「堀越二郎は、ただ美しい飛行機をつくりたかっただけ、時代の要請で、それは兵器になった」
という事を監督はおっしゃっています。
映画のラストで、美しい飛行機零戦の編隊が二郎の目に前を通り抜ける
「あれかね、君のゼロは」
パイロットたちが次々に敬礼していく
涙がでた、、、
物事に懸命に打ち込んで、没頭する事は人生において必要なことであると思えてならない。
人間にとって必要なことであると思う。
懸命に生きることの尊さ。
そこに人を陥れるような気持ちや
やっかみの感情の入る余地はない!
是非、劇場で観て頂きたいと思う。