買い物の後のコーヒー
買い忘れはないかしらとゆう作業、微睡むように
硝子の向こうの車と人の動く風景
にウェイターの君が滲み映ってオーダーを訊く、まだ少年のような君
私はこの時がとても好きで
それで充分
だった
のに、
君は
あまりに小躍りして
あまりに恥ずかしそうに
私に花を贈った
私は
・・・・・
だって
私は
8日間の休暇で
ここに居るだけの
かみさまの娘なのだから
もしも君と愛で触れ合ってしまったら
多分、あまりに苦しい人生としん生
貴方の老化速度はとても速くて私の100倍
私の時はとてもゆっくりと進むの
私の8日は貴方の800日
私は今2300才なのよ
貴方は私を23才と思ってる
もしも貴方と愛で触れ合ったら私は永遠程の時をこの人間世界で過ごさなくてはならなくなる
その先どうなるのでしょう
分りません
だから
私
帰ります
予定早めて
帰ります
降り始めた雨はもう直ぐ引き上げてゆくでしょう
空をまあるく映してる君の瞳のような水溜り残して
私
その水溜りで
死にます
人の姿の私
死にます
もうお店へはゆけないけど
傷つかないでね
って
伝えるため
私
死にます