ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~冬アラカルト~

2010-01-12 12:33:11 | ポエム
  
  ( 月


この冷気に
されるがままに
浸透されて
黄色い花粉は
散らされてしまって
花脈まで
透けてしまって
消えていきそう
静かな白に
僕は
たべてしまうのでしょうか










  ((( 29分遅れの君


嬉しそうに
済まなさそうになのかなー
駆けて来る君は
着ぶくれの中で
捩じれる
白い弾力


ごめんなさいの息は雪とふざけるノースボール
香り高くて思わずモンシロチョウになってしまった僕の息

君の頬

艶やかなオランダ苺

両手いっぱいに甘く膨らんできて

思わずたべてしまったらどうしよう







  ((太陽


刷りガラス越し
薄く伸びた優しい冬雲越し
暫くはよく見える君のシルエット
眩し過ぎる君だから
ピシャ~ン







  (神宮外苑


精一杯力一杯炎を揚げた
黄色い燃焼の縦列銀杏の並木

毎年大きく伸びていくビル群の隙間

ひび割れた薄空の上をこわごわ飛んでゆく一本の鳥達の白く細い矢じり
  あまりに遠い冬の冬へと、パァリーン







  ((((((冬


冬が
キーンキーンて
快速で落ちてきて
電車の窓から
やたらと星を撒き散らして
その星たちの棘だらけの湊区の歩道
人々は痛い痛いと悲鳴をあげながら
跳ねて歩きます
時々滑って星がまた増えます
区蝶が、星を集めてなんとかエコに使えないかと、
例えばミシュランの星にとかと、春に相談してはいるのですが
冬は
冬は
また
キーン
キーンと







  ( 親切な雪


品川駅の
エスカレーターを
丁度降りた所で、
片思い中のお姉さんに会ってしまって
透けてしまった
何時もの事
が収まるまで
とウイングのシェルガーデンへ入った
のだけれど、座ってるのに手をあげているのに誰も気付いてくれない
途方に暮れていたら雪が触角を伸ばして透郭を払ってくれた(ありがとう
僕が少し現れた
、でオーダーできたサービスランチパスタA

食べ終わる迄

そうしててね