ハポスチロールの長い箱に詰まってデンフォーレはことしもやってきた。蓋を開けてセロファンとパラフィンの包装を解くと青年のような少年の馨がつぎつぎたちあがって苦しいくらい雄しべ雌しべを結ぶハンカチーフみたいな花びら囲む花片たちの一瞬
の真っ直ぐ真っ白
な夕焼けが砂浜を光の霧で靄らせてたあの土地あの時
占いのような踏みしめかたで歩いてた私の足先から流れでた血
一瞬
かがんで
結んでくれた
青年のような少年の背
大丈夫と
みあげてくれた
海洋のような真っ直ぐな視線
の
一瞬
とどめて
ことしもやってきてくれた
デンフォーレ
蜃気楼を見失った砂漠の旅人が瞼に写し撮ったオアシスの流水でその後も歩きつづけられるように
歩きつづけられるように
と私の人生の窓辺であの一瞬の恋は青年のような少年のやりかたで海洋のような真っ直ぐな実を結びつづけてくれている
んだ
いまも
デンフォーレ
の真っ直ぐ真っ白
な夕焼けが砂浜を光の霧で靄らせてたあの土地あの時
占いのような踏みしめかたで歩いてた私の足先から流れでた血
一瞬
かがんで
結んでくれた
青年のような少年の背
大丈夫と
みあげてくれた
海洋のような真っ直ぐな視線
の
一瞬
とどめて
ことしもやってきてくれた
デンフォーレ
蜃気楼を見失った砂漠の旅人が瞼に写し撮ったオアシスの流水でその後も歩きつづけられるように
歩きつづけられるように
と私の人生の窓辺であの一瞬の恋は青年のような少年のやりかたで海洋のような真っ直ぐな実を結びつづけてくれている
んだ
いまも
デンフォーレ