グローバル化という言葉が聞かれるようになり20余年。
製造ラインを海外に移転する企業が多いなか、
日本での生産にこだわるトヨタ自動車の記事を読んだ。
トヨタグループ創始者豊田佐吉の遺訓『豊田綱領』に
「産業報国の実を挙ぐるべし」とある。
税金を納め、雇用を生み、日本という国家に貢献することに
トヨタが存在する意義がある。
2009年6月、トヨタ自動車11代目社長就任後初めて臨んだ会見で豊田章男氏は
「税金を納めるという最低の責務も果たしていにない。」と
苦渋の思いを滲ませた。
この年、トヨタ自動車は4610億円の営業赤字を計上。
59年ぶりの赤字転落となった。
章男氏の思想に、クルマはトヨタという一企業だけで作っているわけではない。
仕入れ先、販売店など全ての関係先が一体となり、
また納税先の地域が潤うことで初めて、いいクルマは生み出される。
トヨタの真の競争力はまさにそこにあり、これを維持するためには
きちんと日本で納税しなければいけないし、
国内300万代という生産台数が最低限必要なのだ、と。
記事は、海外進出を否定するのではなく、グローバルに活躍しながら
日本という国にきちんと貢献できる真のグローバル企業が必要です。
そしてこれを体現している稀有な企業がトヨタなのです。と、結んでいる。
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