とおもへば垣をこえたる山ひつじとおもへばぞの花よわりなの 与謝野晶子(よさのあきこ)
「・・・と思って見ていると、垣根を越える山羊が現れたと思えば、花園が、どういう訳なのかしら。」
この歌の解釈は不可能だ。なぜならば、この歌を詠んだ晶子自身にも意味が分かっていないからだ。意味は分からないが、見たものをありのままに詠んだのがこの歌だ。
晶子は何でこんなものを見たのか?この問いを探ってみようと思う。
だが、掲出歌のような歌は前代未聞だと思っていたら、何と室町時代の『宗安小歌集』に同様の歌を発見した。
その歌とは?それは、明日のお楽しみ。